昨年、北高尾山稜を少し歩いたが、雪が多く関場峠までで断念せざるを得なかった。いつか、全行程を縦走してみたいと思っていた。また、地元なのに、八王子城址にも行ったことがなかったので、この機会に行ってみることにした。 |
北高尾というのは高尾山の北側、南浅川の支流に当たる小仏川をはさんで向かい合う稜線のこと。八王子城山から堂所山までで、高尾山~陣馬山の縦走路に合流する。 |
いろいろコースを検討したが、交通の便も考えるとまずは陣馬高原下までバスで行き、そこから堂所山に登り、八王子城山まで歩くのがよさそうだ。 |
乗客は小学生 |
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陣馬行きのバスは、ほとんどが小学生。恩方二小は特例自由区なため、市内各所から通学している。 |
小学生が降りると、残ったのは山ガール含む、10人ほどのハイカーだった。 |
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陣馬高原下分岐(左へ) |
陣馬高原キャンプ場の先分岐(左へ) |
この辺りは市内に比べ相当寒そうで、まだ雪がだいぶ残っていた。 |
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私たち以外は、陣馬山へ向かった。天気が良いと、陣馬山の展望は素晴らしいと思うが、行程が長いので今日はあきらめ、直接底沢峠へ向かう。 |
20分ほど林道を歩く。養魚場を過ぎると、キャンプ場の先が分岐だ。 |
寒々とした北斜面の杉林を登る。底沢峠まで登ればお日さま燦々かと思ったが、木々で覆われ陽射しは届かない。雪も残っていた。 |
関東ふれあいの道からほどなく、堂所山への道に入る。ここから北高尾山稜になる。 |
底沢峠 |
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堂所山は、北側の展望がよく、陣馬山、戸倉三山、奥には雪の大菩薩や飛竜山ものぞく。 |
以前特訓のように大変だった戸倉三山。今歩けば、少しは楽しく歩けるのでしょうか? |
堂所山分岐 |
陣馬山~戸倉三山(堂所山より) |
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梢の向こうには真っ白な富士山も姿を現した。(この写真では分かりにくいけれど、美しい。) |
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関場峠までは、雪の時に歩き、この先進めないと、小下沢林道に下ったのだった。標識の雪を手で払って、確認したことを思い出す。 |
雑木の向こうには真っ白な富士山 |
雪がある時とは、印象が全く違う |
関場峠 |
三本松山、大嵐山と次々と現れるピークを越えていく。 |
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葉を落とした尾根は、明るく気持ちがよいが、半分は杉林で見通しが悪い。 |
雪は、全く残っていなかった。 |
初めての登山者と出会う。 |
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気持ちのよい尾根歩き |
名前もないピークが次々と |
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花形役者のいない舞台 |
この縦走路を、誰かが、花形役者のいない舞台のようなものと言っていたが、まさにそんな感じ。 |
山頂まで頑張る!といえる頂がなく、500~600mくらいの標高が繰り返し出てくる。 |
夕やけ小やけふれあいの道 |
急下り |
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標高差が50mに満たないような、しかも登り下りのはっきりした小山を乗り越え乗り越え進んでいく。右に景信山から高尾山を見ながら歩く。 |
夕やけ小やけふれあいの里方面へは、杉におおわれた分岐で、 薄暗い。小下沢林道への分岐、狐塚峠を過ぎると、平行して林道が走っていた。 |
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麓からお昼のサイレンが聞こえると、お腹もグー。 |
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どうせなら日当たりよく、展望がよい所で休みたいと思っているとなかなかない。 |
杉ノ丸(北側展望よい) |
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日当たりのよいベンチでお弁当 |
やっとあった日当たり良好のベンチでランチタイム。おにぎりとスープ、デコポンで簡単ランチ。コーヒーを飲んで出発。 |
陽だまりの杉沢ノ頭へ着くと、男性が二人お昼寝中。話声で目を覚まし、話をしたら林野庁の人たちだった。 |
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このコースは春は、特に花が多くてよいとのこと。縦走はかなり健脚者向きだそうだ。 |
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富士見台 |
八王子城址へ下る |
富士見台は、標識があったのに見過ごしてしまった。午後になり富士山は霞んでいたかもしれないが。 |
途中年配の男性二人とすれ違う。縦走には遅い時間だと思い話を聞くと、二人とも富士見台より小下沢へ下るそうだ。皆さんいろいろなルートを歩かれているようです。 |
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八王子城山 |
八王子城は、戦国時代の山城だそうで、ここからしばらくクマさんのうんちくを聞く。 |
天守閣から本丸までは、だいぶ距離があった。(天守閣とは、お城の最上部だと思っていた。。。) |
八王子城山の眺め |
八王子城址 |
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小高い城址からの眺めはよく、相模湾まで見渡せる。 |
管理棟まで下ると、霊園前バス停まで15分ほど。 |
南高尾山稜は、展望がよく楽しみながら歩けるコースだった。それに比べ北高尾山稜は、なかなか変化に富み歩きがいのあるルートで、 思っていた以上にアップダウンが多くきつかった。でも、高尾付近に多いトレイルランの人もいないし、静かな山歩きが楽しめた。 |