芦川は御坂山系の山に登った時、何度か行ったことがある。山間のとてもよいところで気にいっている。そこにスズランの群生地があるので、黒岳から釈迦ヶ岳まで歩いてみることにした。1ヵ月ぶりの山行になる。 |
今年こそシロヤシオの時に丹沢山へ行こうと思っていたが、個展で忙しく行かれなかった。もう花は終わりの頃だし、梅雨に入りヒルが怖い。不老山のサンショウバラも、過ぎてしまったかもしれない・・・ |
中央高速はトンネルを出る度に天気が変わり、途中雨も降っていたが笹子トンネルを出たら陽が射してきた。思い切って出てきてよかった。 |
期待してすずらん峠へ |
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可愛らしいスズランの街灯に導かれ広い駐車場へと向かう。 |
立派なカメラを持った人達もいるので、スズランはまだ見られそうだ。 |
身支度をし、林道を30分ほど歩くと、すずらん峠への標識がある。 |
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スズラン群生地駐車場 |
すずらん峠登山口 |
ここまで林道を歩いてきたが、分岐にスズラン群生地への標識があった。それなら群生地を通り、スズランを見ながらここまで来ればよかった。 |
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山道を上って行くと、だんだん雲の中に入ってしまい、霧雨で濡れるようになってきた。 |
峠に着き雨支度をする。 |
すずらん峠はその名の通り、昔はスズランが見られたのかもしれないが、今では全くなかった。 |
アヤメ |
すずらん峠へ |
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少しは見られるかと期待していたのだが、帰りに群生地に寄って行くことにしよう。 |
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峠付近にはイチリンソウやユキザサの群落があった。ところどころでミツバツツジも咲いていた。 |
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すずらん峠 |
イチリンソウ |
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音もなく忍び寄る… |
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最後の急坂を黒岳に向け登っていると、頭上に人の気配がする。 |
なんと、迷彩服を着た自衛隊員が5~6人、スーッと立っていてびっくりした。 |
ユキザサ |
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ハンショウヅル |
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近寄ると、挨拶は交わしたが大きなザックを背負って、真剣なまなざし。迷彩服は森の中では、本当に森に溶け込むようだ。ガスっているので、余計わかりにくい。 |
山頂に着くと、ここにも10人ほどの自衛隊員が潜んでいた。 |
ルイヨウボタン |
黒岳(1793m) |
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クマさんが尋ねると、重そうなザックは40~50キロあるという。バズーカ砲を持っている人もいた。 |
山頂で会った登山者が、「昨夜はあの人たち河口湖畔で、雨の中雨具を着た上に寝袋だけで 野宿していた。」と言っていた。 |
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疲れ果て、目がうつろの顔をしている若者もいた。厳しい訓練を受けているのだ。 |
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重そうなザックの自衛隊員 |
満開のミツバツツジ |
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黒岳山頂から5分程の所に展望台がある。「今日は何も見えないが、ツツジがきれいですよ。」と教わったので行ってみた。 |
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満開のミツバツツジでトンネルになり、とてもきれいだった。 |
雨が上がったら、急に蝉の声が賑やかになった。 |
マイズルソウ |
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ブナの森 |
5分ほどで御坂山への道を分け、どんべい峠へと向かう。 |
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ここからはブナやミズナラの新緑が美しい。 |
アップダウンも少なく、気持ちよい森だ。林床にはマイズルソウがたくさん咲いていた。 |
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新緑の森 |
どんべい峠(日向坂峠) |
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一度林道に下り、どんべい峠に出る。再び標識に従い登山道に入る。 |
標高が下がったからか、薄日が射してきた。御坂山塊とは林相も違うようだ。 |
こちらはミツバツツジは終わり、ヤマツツジが満開だった。 |
ヤマツツジ |
府駒山1562m |
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30分ほどで府駒山に着いた。クマさんは「釈迦ヶ岳まで行っても展望はないから戻ろうか?」と言うが、ここまで来たからには行ってみたい。 |
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途中ちょっと開けた所があり、厚い雲の間から、笛吹市街が見下ろせた。 |
笛吹市街展望 |
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岩場が続く |
最後の急坂は、岩場が続く。太いロープがある登りが数か所あった。 |
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釈迦ヶ岳到着12時。大きな岩に腰かけお弁当を広げる。 |
予想はしていたが、雲の上で真っ白。展望は無し。 |
お地蔵さんの後ろには富士山が |
標識側には南アルプスの大展望があるはずだが、何も望めず。 |
釈迦ヶ岳1641m |
山頂のお地蔵さん |
(マウスポイントが上にくると4年前に行った時の好展望の画像に変わる) |
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ヤマツツジ咲く下り |
日本スズラン |
スズラン群生地 |
府駒山の先を駐車場へ下る。ヤマツツジが多い。ザックを車に置き、スズランの群生地へ向かう。 |
シラカバ林の中に入るとよい香りがする。スズランはバラやジャスミンと共に三大花香に数えられるそうで香水になる。シラカバ林に広がるスズランを見ながら遊歩道を歩いた。ちょっと時期は遅いが見られてよかった。 |