怖い林道 |
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道志方面は、アクセスが悪いので、なかなか行くチャンスがなかった。 |
今回クマさんが、菜畑山(なばたけうら)から赤鞍ヶ岳へと歩く計画を立てた。 |
山をウラと読ませるのは珍しい。また、同じ稜線に赤鞍ヶ岳という山が二つあるのも不思議だ。 |
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林道終点の駐車スペース |
登山口 |
曙橋から入る林道の終点に駐車スペース(3~4台)があるというので、車で行ってみることになった。 |
気をつけていたのに、曙橋も通り過ぎてしまったり、林道でも間違えて、また道志みちに出てしまったり、ちょっとわかりにくかった。 |
地図にもテレビ中継塔まで舗装路。と書いてあるが、簡易舗装の細いくねくね道だった。対向車が来たらどうするのか、待ち合わせ場所もほとんどない。 |
クマさんの腕を疑うわけではないが、脱輪しないかヒヤヒヤものだった。 |
養豚場を過ぎてからは、道路脇には小石、小枝、土砂があり、更に道を狭くしている。樹林帯の薄暗い林道を、慎重に車を走らせると、15分くらいで終点だったが、とっても長く感じた。私には、とても運転できない道だった。 |
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アキレス腱伸ばし |
歩いたら1時間かかるところを、車で短縮したが、ここからいきなりの急登。 |
初めからアキレス腱が伸びきるような、滑りやすい道を直登する。 |
あまり歩く人もいないのか、ほとんど整備もされていない。 |
途中から、直登できないように枝で通行止めになり、右へ巻き道がついていた。 |
最初から急登続き |
通行止めの木の枝、右へ巻く |
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菜畑山(なばたけうら) |
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明るく開けたところに出ると、アザミや、オヤマボクチ、ノコンギク、ススキ、トリカブトが咲き乱れる。9月も猛暑が続いたが、山には秋が始まっている。 |
菜畑山は富士山の展望がよいはずだが、今日は残念ながら雲の中。 |
東屋のあるベンチで一休みして、北側へ下っていく。 |
菜畑山 |
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オヤマボクチ |
左下に丸い大きなアンテナを見ながらぐんぐん下る。 |
ここから先は一段と草深くなり、道が隠れてしまうほどのところもある。ブナやクヌギ、カエデなどの落葉樹に覆われた緑の中を歩く。 |
道標は少ない |
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10分ほど下ったところが道志口峠で、道が藪に覆われ、道志へ下る道は、今はあまり使われていないようだった。 |
スズタケとトリカブトが多く見られるようになり、青紫の花が鮮やか。花があると、疲れも癒される。 |
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道志口峠(本坂峠) |
トリカブト |
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ブドウ岩ノ頭 |
登り返したところが、ブドウ岩ノ頭。ピークとは思えない静かな森の中で、壊れた道標が木の根元に置いてあった。 |
アップダウンが多く、途中でへこたれそうになる。これを帰りは上ってこなくてはいけないのだ。 |
計画したクマさんが、もうここで引き返そうかという。 |
スズタケの道を下る |
ブドウ岩の頭(壊れた道標) |
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時間と標高から岩戸ノ峰は、この辺りと思ったが、通り過ぎてしまったようだ。 |
道標も少なく、朽ち果てているものもあり、わかりにくい。分岐では、地図を確認しながら進む。 |
ブナの森を再び下って、上り返していく。 |
トリカブト咲く上り |
ブナ林の岩場を上る |
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赤鞍ヶ岳(朝日山) |
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小さなピークの多い山で、何度か騙され、左側がカラマツ林になったところで、やっと目的地の赤鞍ヶ岳に着いた。 |
薄っすらともやがかかり展望もなく、幻想的で、とっても静かな山頂だった。 |
やっぱり頑張ってよかった。 |
赤鞍ヶ岳(1299m) |
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静寂の山頂 |
山の地図にはこの山は、朝日山となっているが、山頂の標識はすべて赤鞍ヶ岳になっている。ここから東へ1時間ほど歩いた、ワラビタタキという別名のある山が本当の赤鞍ヶ岳なのだと書いてある。 |
何が正しいのか分からないが、山頂の標識に従うことにする。ブナの木についた標識は、木を削り赤鞍ヶ岳と彫ってあり趣がある。 |
お弁当は、おいなりさんとスープ、きゅうりの梅酢漬け、サバの味噌煮缶、デザートの巨峰がジューシーでおいしい。30分ほど休んでいると、少し寒くなってきた。 |
帰りに発見!岩戸ノ峰 |
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行きの登りは帰りの下りだが、下ってきた所は逆に登り返さねばならない。登り坂では足取りが段々と重くなる。 |
岩戸ノ峰は、目立たない木に、小さな標識が括り付けてあった。 |
ゆで卵そっくりのきのこは、その名の通りタマゴタケ(割れると中は、トマトのように真っ赤)。 |
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岩戸ノ峰 |
ゆで卵が落ちていた? |
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最後の菜畑山への200mの登り返しは、さすがにきつかった。 |
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菜畑山からは、朝よりも展望がよくなり、奥丹沢の畔ヶ丸や菰釣山などはよく見えるようになった。富士山はずっと姿を現してくれなかった。 |
岩場を下る |
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奥丹沢方面(菜畑山より) |
紅葉には早いし、不便で地味な山なので訪れる人も少ないようだ。今日は、誰にも会わなかった。 |
晩秋か初冬の頃来たら、展望もよくもっといいかもしれない。きついけれど地味で静かなこんな山も、なかなかいいものだ。 |