忘年山行 |
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忘年山行は、凸凹山岳会としては今年で5回目となる。 |
これまで温泉や、忘年会が主で、軽い山歩きが多かったが、今年はSさんが、大山三峰山を計画してくれた。 |
私は、5~6年前に計画したが雨で流れ、今回初めて登る。 |
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煤ヶ谷登山口 |
杉林急登 |
煤ヶ谷でバスを降り、趣のある参道の正往禅寺の前を行くと、登山口がある。 |
いきなりの急登で、早くも息が上がる。朝晩は冷え込んできたので、辺りは霜柱や霜で白くなっている。 |
杉林を抜けると、すっかり葉を落とした雑木林となり、明るく気持ちがよい。 |
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引き返す勇気 |
物見峠分岐の手前にベンチがあり、注意書きが二つあった。 |
① クマ出没注意 |
② 三峰山は、地形が急峻で道が狭く、沢沿いや鎖場など多く、経験者向きの登山道です。無理をしないで、引き返す勇気が必要です。 |
クマさんと二人だけだったら、ここで止めていたかもしれない。 |
冬枯れの雑木林 |
注意標識 |
海が見えた! |
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尾根に出ると、山ノ神の祠があり、ベンチがある。 |
枯れた笹の中を進むと、見晴らしがよくなり、雑木の間から左には相模湾がキラキラと光っている。 |
丹沢は、山歩きをしながら海が見られるところが多く、それも好きな理由だ。 |
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山ノ神 |
枯れ笹の道 |
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急な長い階段が、2か所も続き、やっと登りきると、物見峠からの道と合流する。また注意書きがあった。 |
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『この先斜面崩壊が多数あります。登山道の路肩崩落や、踏み抜きに十分注意して通行して下さい』 |
その通り、ここからはヤセ尾根、崩落、えぐれた道に穴があいていたり、ヒヤヒヤものだった。 |
急な長い階段 |
前方に三峰山の山頂部が見えた。 |
グネグネの木 |
スリリングな山稜歩き |
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三峰山は、あまり展望のよい山ではないが、ところどころ見晴らしがよく、丹沢三峰山から丹沢山への山並みがくっきり見えた。まだ未踏の地なので、来年は歩いてみたい。 |
ここから北峰、中央峰、南峰と3つのピークを越えていく。 |
麓からはこのピークが特徴的だ。 |
丹沢主脈の山並み |
斜面崩壊現場 |
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斜面が崩れ、やっと立っている松 |
ヒヤヒヤヤセ尾根 |
まだ続く急登フッー |
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こんなところも |
こんな岩場も |
この鎖場を登れば、やっと北峰 |
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大山三峰山(中央峰) |
きつい登りだったので、ちっとも寒くはなかったが、山頂に着いた途端、空気が冷たくどんどん冷える。気温は3度だった。 |
お弁当を持つ手がかじかむ。寒いので2Fさん持参のデザートは、りんごだけ頂き、美味しそうなシュトーレンは、下山後ということで、山頂を後にする。 |
あと一登りで到着か? |
やっと中央峰登頂! |
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行きのバスで会った、健脚そうな男性達がTシャツ姿でやってきた。宝尾根という破線もない大変なルートを登ってきたそうだ。この寒さに、Tシャツになるくらいきつい所に違いない。 |
その人たちもランチを広げるが、私達のベーシックなお弁当と違い、フランスパンに、ルッコラ、生ハム、チーズとおしゃれ。聞けば、ルッコラは自家製だとか。 |
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急な階段を下り、またまた鎖場 |
木の根が蔓延る岩場を登り返せば、南峰 |
あっ~足が、届かない~(最後の鎖場) |
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南峰の最後の鎖場を下ると、あとは急斜面をジグザグに下りていく。 |
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急に沢が現れ、沢沿いに下っていく。 |
カラマツ林の中を下ると、大山から唐沢峠を経てきた道と合流し、不動尻に着く。こんなところからも大山に行く道があったのだ。 |
ここからは林道歩きになる。真っ暗な山神隧道を過ぎると、のどかな山里に出る。赤、白、ピンクのサザンカが満開 |
沢 |
だった。 |
山神ずい道(真っ暗) |
再再会 |
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Sさんが先週、山と宴会場の実踏をしてくれた。 |
温泉は七沢温泉で温まっていくことにした。急がせると思ったら、金曜日なので本厚木での宴会場の席がとれないかもしれないとのこと。 |
私達は時間通り、バス停に行ったが、先に出たはずの男性陣3人がいない。違うバス停に行ってしまったそうで、結局次のバスになってしまった。 |
予習までしてくれた宴会場に行くと、偶然にも山頂で出会った健脚男性達も来ていた。あちらもびっくりしていた。 |
話をしたら、丹沢の巡視員をしているそうで、どうりで健脚で知り尽くしているはず。 |
満開のサザンカ |
これも何かの縁だからと、今度、私達の知らない丹沢を案内をしてくれるそうで、また楽しみが増えた。 |
大山三峰山は、低山ながら変化に富み、1年の最後に達成感のある山歩きができた。スリリングな山は苦手なクマさんも、皆で歩けば怖くない。ということで、無事歩き通せたし、最後は美味しいお酒と、肴に話も弾み楽しい忘年山行になった。 |