5月23日(金)晴れのち曇り |
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2〜3日前の新聞に、尾瀬が20日に山開きをし、尾瀬沼周辺は積雪50センチ、水芭蕉も咲き始めた。と書いてあった。心配になり現地に問い合わせたところ、「尾瀬ヶ原の木道は雪はないが白砂峠、三平峠付近はまだだいぶ残っている」と言う返事だった。 |
混雑を避けこの日程にしたが、やはり来週にすべきだったかとちょっと悔やむ。 |
今日は東京より群馬のほうが良い天気だった。 |
今日から一般車の交通規制が始まるので、車を戸倉の駐車場に預ける。 |
山ノ鼻手前の水芭蕉 |
ここからは乗合タクシー(900円)で鳩待峠へ向かった。途中で車が止まり「尾瀬ヶ原はまだつぼみなので、沢沿いの水芭蕉をよく見ていってください。」と言われ、やはりまだ早いのかと内心皆がっかりする。 |
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峠が近づくにつれ山々はまだ真っ白だが、新緑はみずみずしくとてもきれいだった。鳩待峠に着くと、至仏山登山口は雪に覆われ、6月の山開きまではまだ入山できないそうだ。 |
至仏山の美しい姿を左に見ながら、尾瀬ヶ原に向け歩き始めた。雪が残っているところもだいぶあった。 |
ほとんど下りきった沢沿いに「あった!」まだ開いたばかりの清らかで、初々しい真っ白な花がたくさん咲いていて、皆大喜び。 |
開いたばかりノ水芭蕉 |
どうやらここ数日で開いたらしく、運転手さんでさえも知らなかったようだ。 |
フキノトウも薄き緑色の顔を出していた。山ノ鼻は一面雪景色だったが、木道にはほとんど雪はなかった。 |
今日の尾瀬はまだ空いていて静かだ。天気がよく、後ろには至仏山が大きく、向かいには燧ケ岳がそびえている。
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牛の背辺りまできたとき、また水芭蕉の群生地があった。咲いたばかりの花は汚れ一つなく、清らかでため息が出るほど美しかった。葉も出たばかりは小さい。 |
二つの対照的な山に挟まれ、まだ芽吹いたばかりの木々と真っ白な雪原、所々に配置よく置かれたダケカンバ。自然の見事なバランスのよさに何度も感嘆の声をあげる。 |
雪解けと同時に咲き始めるというが、ちょうど今がその時のようだ。大きなお化け葉っぱや盛りを過ぎた薄茶色の花では興ざめだ。 |
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尾瀬ヶ原(中田代) |
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ここからは更にたくさん咲いていた。中田代はよく本にも載っているビューポイントで、清らかな水の流れと、流れに沿って一面に咲く水芭蕉、バックには雪を頂いた至仏山。まさにそのとおりの景色だった。水をたたえた地塘には至仏山が映る。 |
木道沿いの日当たりの良いところにはショウジョウバカマ、リュウキンカ、ワタスゲが咲いていた。竜宮手前からはリュウキンカの大群落も見られた。 |
リュウキンカ群生 |
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竜宮でゆっくりランチを楽しみ、ヨッピ橋経由で行くことにした。雪解けの時期で地塘も沢も水量が非常に多い。 |
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ヨッピ橋の木の板は、冬の間ははずされ、最近はめ込まれたばかりだそうだ。積雪が多いため、標識などもはずされるのだという。 |
こちらのコースにして正解だった。 |
ザゼンソウ |
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ここから下田代分岐まではリュウキンカと水芭蕉の大群落続きだった。他にもザゼンソウ、キクザキイチゲなど見られた。 |
午後になり雲が多くなってきたら、どこかでゴロゴロと雷の音がする。今日は三条の滝の滝に向かう手前にある、元湯山荘を予約してあるが、少し急ぐことにした。 |
この日山荘は、団体のキャンセルが出たそうで、5人で一部屋のはずだったが、次の間付きの2部屋を提供してくれた。普通の旅館並みのきれいな部屋で皆感激。 |
三条の滝にも行って見たかったが、往復2時間も歩かなければならず、くつろいでしまったら疲れが出てしまい全員やめて早めに温泉に入ることにした。シャンプーや石鹸は使えないが、温泉つきなので汗を流すだけでも疲れがとれる。 |
ヨッピ橋 |
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