今年で12回目となる親戚山行は、喜寿を迎えるTさんが今回で引退するということで霧ヶ峰・美ヶ原ハイキングになった。そこなら歩けそうとYファミリーが初参加し、老若男女総勢14名となった。 |
霧ヶ峰は、その名の由来になった霧が多いことでも知られているが、今日はすっきり晴れ渡る。毎年この時期は天気には恵まれないことが多かったが、今回はお祝い登山で天も味方してくれたようだ。 |
絶好のハイキング日和 |
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8時半に車山高原駐車場に集合した。Tさんだけリフトで上がり、他のメンバー7名は車山山頂を目指す。 |
青空に白い雲が湧き、飛行機雲が車山に向かい一筋の線を引く。蓼科山、八ヶ岳の峰々が手にとるようだ。 |
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車山登山口 |
蓼科山とススキ |
歩き始めて間もなく、Cさんの靴底が剥がれた。100名山踏破してからあまり山歩きをしていない様子だったので、靴もほこりをかぶっていたのかもしれない。急いで車に戻り、ウォーキングシューズに履き替えてきて事なきを得たが、 時々あることなので皆さん気をつけましょう。 |
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見上げると、グライダーが優雅に大空を舞っている。 |
ススキが赤い穂を伸ばし、ワレモコウ、トリカブトやマツムシソウに秋の気配を感じる。 |
霧ヶ峰の主峰車山へは、雄大な草原の緩やかな起伏を上って行く。 |
車山 |
トリカブト、ヨツバヒヨドリ |
ゆっくりと花を愛でながら登る。 |
爽やかな高原の空気、涼しい風が気持ちよく、下界の蒸し暑さから解放された。 |
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眼下に白樺湖が見えてくると、車山山頂は近い。 |
気象レーダーが建つ山頂は広く、リフトで登って来た人達も多く賑わっ |
ていた。 |
白樺湖 |
車山山頂(1925m)気象レーダー |
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リフトですでに到着していたTさんと合流し、これから八島湿原まで歩く。 |
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分岐まで下り、蝶々深山へ向けて少し登りになる。 |
赤トンボがぶつかるくらい飛び交っている。帽子や肩に止まった。 |
車山集合 |
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ススキとマツムシソウ |
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今回はきつい登山ではないので、久々に会った人たちとおしゃべりを楽しんだり、写真を取ったりしながらのんびり歩ける。 |
蝶々深山を過ぎ、物見石でお弁当にした。 |
蝶々深山(1836m) |
物見石(1780m) |
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振り返ると車山のレーダーが豆粒のように見える。 |
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30分ほど下ると、八島湿原が広がり、もう黄金色に変わろうとしている。ポツポツと白く見えるのはワタスゲのようだ。 |
アキアカネ |
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アサマフウロ |
湿原の周りは木道になっている。 |
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花の盛りは過ぎているが、ヤナギラン、コオニユリ、リンドウ、マツムシソウ、アサマフウロなどたくさん見られる。 |
ビジターセンターでYファミリーと合流し、一休みしてからドライバー二人が、Yさんの車で車山高原PKに車を取りに行った。 |
その間私達は、子供たちと湿原散歩に出かけることにした。 |
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八島湿原 |
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今日の宿、美ヶ原王ヶ頭ホテルはマイカーでは行かれないので、まずはビーナスラインを山本小屋へと車を走らせる。 |
駐車場に車を停めると、ホテルの送迎車がすでに着いていた。 |
美ヶ原高原 |
美しの塔 |
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標高2000mの広大な高原(東西4km、南北8km)をバスに揺られ、牧場で草をはむ牛や馬を見ながら、運転手さんの説明に耳を傾ける。目印の美しの塔は、この地が霧が出やすく、遭難を防ぐために作られたという。 |
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以前来たことがある高原美術館辺りの東側は、開発され尽くし簡単に人が入って来られるため普通の観光地になっていたが、王ヶ頭は車道がないので自然が多く残され、静かで美しい高原だった。 |
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王ヶ頭ホテル |
今夜はいつもの山小屋泊まりとは違い、豪華なホテルでのディナー、お風呂に入りながら日本の屋根を一望し、ホテルのイベントのスライドショー、ナイトツアーなど盛りだくさんであっという間に夜が更けていった。 |
雲が多く、満天の星空とはいかなかったが、大三角形はきれいに見えた。ホテルの人が、ライトでブロッケン現象を作るサービスまでしてくれた。 |
霧ヶ峰・美ヶ原の花 |