カナディアンロッキー
-タカカウ滝~アイスライントレイル(ヨーホー国立公園)-
 2013/08/08(木)雨のち晴  
歩程:8km 6時間  標高差700m   
今日は最終日。昨夜から雨が降り続く。これまでずっと天気に恵まれていたが、最後まではもってくれなかったようだ。目的地へ向かうバスの中は、恨めしい雨に皆窓の外をボーっと眺めたり、口数も少ない。
R1号線から山道へ入ると、急なスイッチバックになった。2回目のカーブにかかると、なんとバスはバックで登って行く。バスは次のカーブが曲がりきれないため、こうしてバックで登り、次のカーブで前進する。日本でもヘアピンカーブはあるが、そんなことは見たことがなくびっくりした。
駐車場に着くと、待っていたかのように雨がやんだ! なんたる晴れ男パワー。
今日は、雨の中歩かなくてはいけないと皆覚悟していた。バスで待っていようと思っていた 人もいたようだ。
     タカカウ滝
タカカウ滝は近くまで行くと、濡れるというので、雨具は着たまま行くことにした。それにとても寒い。 
滝の上は氷河で、溶けた水が爆音とともに豪快に流れ落ちる。  カナダでも落差では、1,2を争う。 
 雨のようなしぶき 離れた所までもしぶきがかかる。
 タカカウ滝(落差380m) 冬は全面凍結し、アイスクライミングができるそうだが、道路は10月から6月初めまで閉鎖されるというので、歩くしか方法がない。 
滝から10分ほど歩いた道路の反対側が登山口で、ここが標高1520mなので、700m程登ることになる。     
1時間ほど針葉樹林帯をスイッチバックしながら登る。 
   トレイルヘッド  森林限界
人気のコースらしく、続々と登って来る。後ろから、ずーっとしゃべり続けている人が来た。カナダにもシャベイさんはいるのだ。 
     
ユキノシタの仲間   リシリソウ  ブルーベリー
森を抜けると、背の低い木に変わり森林限界になった。一気に視界が開ける。日当たりが良いので、花も多く見られる。バターカップイチヤクソウリシリソウインディアンペイントブラシ・・・ 野生のブルーベリーも実をつけていた。
  アイスライン・トレイル  
見上げるようだったタカカウ滝も同じ目線になってきた。滝の上にデイリー氷河も見える。  
それにしても良い天気になった。今回本当に天気にはついていた。  
 タカカウ滝遠望 氷河  
ここからは砂礫地の急坂を登る。モレーンをいくつか越えていく。小さい稜線を回り込むと、突如青白い氷河が現れた。ここからはまさにアイスライントレイル氷河の横を歩くこのコースのハイライト。 
  手が届きそうだが、あそこまで相当距離があるそうだ。冷たい風が吹いてくる。 
 
エメラルド氷河  ガレ場を歩く 
    砂礫地だったのが、大きな石に変わる。かつて氷河が岩盤を侵食し、平にしたものだそうだ。
氷河からの流れを、何度か渡る。  
周り中が、氷河を抱いた山々だ。 
壮大な景色に溶け込み、自然の偉大さを実感する。
 氷河の流れを渡る 小さな湖   
この先に小さな湖(セレストレイク)があった。私達のトレイルはそこまで。寒くならないうちに上着を着 、ゆっくりとランチタイム。幸せな一時。  
今日は、バンフにある和食店のおにぎり弁当で、卵焼きや漬物もついている。私はちょっと鼻風邪をひいたようで、あまり食欲がなくおにぎり1個食べただけ。でもリンゴは美味しく食べられた。 体調がいまいちだったので、今日のハイキングが一番きつかった。無事歩けてほっとしている。
 ガレ場に咲く花々、美しい景色に別れを告げ、名残惜しみつつ下山。
早いもので今日が最後のハイキング。あっという間の毎日だった。      
旅行中ずっと天気にしてくれた、天の神様に感謝。 
そして、毎日私達に合わせた、素晴らしいガイドをしてくれたMさん、ありがとうございました。
   タカカウ滝を見ながら下山  滝の上の氷河
最後の夕食は、グリズリーハウスでチーズフォンデュ。人気のお店らしくとても混んでいた。家ではチーズフォンデュの野菜は温野菜にするが、こちらは生だった。チーズの中で、ぐつぐつ煮てから食べた。 チーズがとても美味しい。 
  翌日は、カルガリー空港へ向け出発。息子のようなドライバーさん、毎日ご苦労様でした。
OKANAGANというカナダ産おすすめワインや、定番メープルシロップも買ったし、元気で帰国の途につくことが出来た。 
ご一緒させていただいたツアーの皆様、TDのTさん、お世話になりました。おかげさまでとても楽しい旅が出来ました。
 8/9バンフ出発の朝(ホテルにて) TDさんの手書きの地図、とても役に立ちました。 
それにしても帰国してからの東京の暑さは異常だ。毎日35度以上の日が続き、カナダとのあまりの温度差にバテ気味。こんなに温暖化が進むと、今回見た氷河もこの先見られなくなるかもしれない。 
6日目 乗馬体験    カナディアンロッキーの花