蝶ヶ岳2677m~徳本峠
-cyogatake-
 2015/08/21(金)~23(日)  
蝶ヶ岳は今回で3度目の挑戦になる。1回目が、親戚山行の第一回目(15年前)常念岳から蝶ヶ岳縦走だったが、台風の影響で常念岳のみに終わった。去年リベンジする予定が、またもや台風の影響で予定変更で瑞牆山になった。今年は蝶ヶ岳から徳本峠に下る予定だが、果たしてどうなるのか?
親戚山行も少しずつメンバーが入れ替わり、人数も減少傾向だったが今年は若手が加わり、久々に9名と大勢になった。東京、千葉、神奈川、愛知から集まり、松本に前泊した。
8月21日(雨)           8月23日(晴れ) 
 三股PK 6:40  蝶ヶ岳ヒュッテ  6:15
    蝶ヶ岳   6:25~40 
三股登山口  6:55~7:00  妖精池  7:00
 ゴジラの木 7:40~45  長塀山  7:35~40
 まめうち平  9:15~30 あと2km  9:30
 最終ベンチ  12:05~10 徳沢園  11:10~40
 大滝山分岐  12:30  上高地ターミナル  13:45~14:40 
 蝶ヶ岳ヒュッテ  12:50 新島々  15:45~16:04 
8月22日(風雨強くのち曇り)  松本  16:34
小屋に停滞
 メンバー:9名(u.c.m.s.c.y.h.a.y) 走行距離(往復): 400km  ETC:4350+3080 ジャンボタクシー\18000 
8月21日(金)
松本を5時過ぎに出て、ジャンボタクシーで三股登山口へ向かう。
あいにく朝から雨。最初から雨支度をして出発する。 
三股登山口 吊橋 常念沢を渡る
吊橋を渡ると、力水という水場がある。常念岳は水が豊富なのに、この先水場はない。
木の階段が多くなる。最初は59から始まり、58,57と減っていくが、気が遠くなる数字だ。 
力水 木の階段が多い(これは49番目)
1時間ほど登った所にゴジラの木という切り株があった。小屋のシンボルマークにもなっていて、Tシャツやバンダナにもついている。
ゴジラの木 ゴゼンタチバナ(実)
まめうち平まで2時間余り。後続の男性2人が遅れているので、長い休憩を取る。M男さんは喘息気味だというのでちょっと心配だ。
冷えてくるので、7名は先に出発し、2人は後から来てもらうことになった。 
まめうち平(広く、ベンチがある)
雨は小雨になったり、強くなったりするが、風がないのでそれほど大変ではない。
小休止しながら、水と食料は補給する。 
シラビソの樹林帯で、花も展望もない。傾斜がきつくなる。 
サラシナショウマの群落 急登
タマガワホトトギス トリカブト オタカラコウ
2000m地点を越えたら、花が見られるようになった。ソバナ、トリカブト、シラヤマギク、リンドウなど秋の気配を感じる。
階段は丸太で組まれ、傾斜も段差もきつくなってきた。 
丸太の階段 最終ベンチ(標高2500m)
私達のゆっくりペースに我慢できなかったのか、若者二人が先に行く。
あろうことか100名山も踏破したCさんが遅れ始めた。今までにこんなことはなかった。声をかけても大丈夫だというが、どうしたのか? 
大滝山分岐 花畑 リンドウ
やっと樹林帯を抜けると、大滝山分岐に出た。一面花畑だが、雨とガスでよく見えない。     
上が明るくなってきた。異様な音がする。「クマの鼻息じゃない?」とMさんが半分本気で心配する。まさか、そんなことはないでしょう。 
  リンドウ   山頂付近
稜線に出たら、強い風と雨でとても寒い。小屋も近いはずだが全然見えない。若者二人は無事着いたのか?
風力発電のプロペラがすごい音をたてている。これがクマの鼻息の正体だったのかもしれない(笑)。 
目の前に突然小屋が現れた。私達はほぼ予定通り12時50分に到着した。小屋のストーブの前で若者二人はマンガを読み、待ちくたびれていた。1時間も前に着いたのだという。 
続いて到着したCさんが震えている。低体温症かもしれない。 蝶ヶ岳ヒュッテ
濡れた衣類を着替え、ストーブの前でココアを飲んで温まったらやっと顔色もよくなった。大事に至らずよかった。
ラーメンを食べ終わったのに、まだ男性二人が来ない。皆だんだん心配になって来た。クマさんはM男さんを見ながら登っているので、休みが多いと体が冷えてしまうのではないか。 
到着した人達に、二人の様子を話して聞いてみると、「その二人ならまもなく到着しますよ。」と言われ一安心。
 夕食 更に1時間以上遅れて、最後の二人が元気に到着した。ほっとした。 
皆無事に到着出来たらよかったが、やはり日頃のトレーニングがいかに必要かということが身にしみてわかったようだ。この会が長く続いているのも、今まで怪我や事故もなかったからだ。
100名山を歩き終わり、山から離れていたCさんもこれからは近場の山を歩くと宣言していた。  
夕食後、名古屋市立大医学部による、高度障害と肩こり解消法のレクチャーがあった。外の風雨はさらに激しくなってきた。
 翌日の蝶ヶ岳へ