蝶ヶ岳2677m~徳本峠
-cyogatake-
 2015/08/21(金)~23(日)  
今回のコースは、蝶ヶ岳から大滝山を経て2泊目を徳本峠の予定だった。昨夜からの風雨はおさまらず、皆で話し合った結果、、慣れない人もいるので稜線歩きは危険だ。今日はもう1泊蝶ヶ岳で泊まり、明日長塀尾根(ながかべおね)を下ることに決まった。
今日中に帰らなければいけないS君だけは、最初の予定通り、今朝長塀尾根を下って行った。
8月22日(土)強風雨
昨夜は小屋ごと飛ばされるのではないかと思うほどの風と雨。皆しっかり朝食を食べているのに、よく眠れなかった私は食欲がない。
暑くても食べられず、山女にはなりきれないのかもしれない。
山頂へ 蝶ヶ岳山頂
 小屋でくつろぎ、午後から雨支度をして蝶ヶ岳山頂へ行ってみることにした。まだ風雨は強く、結局山頂までは行ったものの、すぐに小屋に引き返した。
3時過ぎてやっと空が明るくなり、雲が切れ始めた。 
それなら少し歩いてみようと、蝶槍方面へ山頂散歩に出かけた。
山頂は、以前は蝶槍の手前だったそうだ。 
雲が切れてきた 展望の丘
旧蝶ヶ岳山頂(2664m)と蝶槍 タデ(白) タデ(赤)
歩いていたらすっかりよい天気になった。
みるみる雲が切れ、最後にやっとが見えた。反対側には安曇野の町も見える。
物資を運ぶヘリが何度も往復する。 
物資を運ぶヘリ  やっと槍の姿が見えた!
今日は停滞したので、飲める人はビールを飲んだり、小物を買ったりしてしまった。(生ビール\800、ペットボトルお茶\500)    
北穂の上に日が沈み、月明かりと残照で穂高からの山並みがシルエットに変わる。 
   ビールで乾杯  夕日
刻々と変わる景色を、皆で楽しんだ。山でしか味わえない贅沢な一時だった。
夕食後星座の話を聞いたので、外に出ると満天の星空。 
 明日もよい天気になりますように。
月と残照 穂高から槍方面
   8月23日(日)晴れ  
 5時過ぎに外に出ると、雲海の上に朝日が登った。今日は天気がよさそうだ。朝食後出発し山頂へ向かう。
大パノラマだ。穂高から槍ヶ岳常念岳御嶽山乗鞍岳、噴煙を上げる焼岳・・・ 
 日の出 連泊してよかった。   蝶ヶ岳山頂より
 槍ヶ岳~大天井岳~常念岳
 
 穂高~槍ヶ岳
あまりの大パノラマに皆去りがたく、思う存分山頂の景色を楽しんだ。心に焼き付け、何度もシャッターを切った。 
長塀尾根徳沢に向け下山。森に入る手前の窪地はお花畑だった。 
長塀尾根を下山    チングルマ(穂) 
     
 ヨツバシオガマ  ウサギギク チョウジギク 
    10分ほど下った妖精の池には小サンショウウオがうじゃうじゃといた。 
今回で2回目参加ののH君(中2)は、山男の素質十分。まだ小柄ながら健脚で、山歩きがとても楽しいという。頼もしい。 
 クルマユリ 妖精の池   
     
 キヌガサソウ  ウメバチソウ  シラビソの森へ
     
 長塀山(2565m)  徳沢まであと1キロ  ゴール!
下山はM男さんが少し遅れたが、全員無事下山できた。     
徳沢園で目的の美味しいソフトクリームを頂き、上高地ターミナルへ向かう。
  徳沢園のソフトクリーム  徳本峠へ分岐 
  明神手前に徳本峠への分岐があった。本当はここへ下るはずだった。いつか徳本峠へは行ってみたい。  
今日はよい天気で、明神岳にも雲が全くかかっていない。  
河童橋付近になると、急に人も多くなる。 
 明神   河童橋 
お腹もすいてきたが、バスターミナルまで先を急ぐ。新島々までバスで行き、松本電鉄に乗り換える。
松本で来年の再会を誓って解散となった。私達は琵琶の湯という風情のあるよい温泉に入って帰路に着いた。日曜日なので覚悟はしていたが、中央高速は26キロの大渋滞だった。皆さんお疲れさまでした。
前日の蝶ヶ岳へ