大雪山高原温泉沼巡り(北海道)
-daisetsuzan/kogenonsen-
 
9月23日(土)
日本一の紅葉と秘湯
今日の目的地は旭岳の南東白雲岳の山麓にある標高1350m大雪高原温泉の沼巡り。通称”裏大雪”と呼ばれ、周辺には大小80余りの沼がある。
マイカーは入れない砂利道の林道
シャトルバス観光バスだけ通行可。
石北峠より黒岳の特徴ある姿を望む バスの前をキタキツネが横切った。
この一帯はヒグマの生息地で、入山する前にレクチャーを受ける。人間の食べ物を目当てに人を襲ったりするので、食べ物を落とさないように。食事をするところは決められた2ヶ所以外は絶対にしないように。など注意を受ける。
クマが出没した時は入山禁止になる。
1周は3時間余り。時間の関係でバショウ沼、土俵沼、滝見沼、緑沼で引き返す。
紅葉見頃で賑わうヒグマ情報センター 麓から見える雪渓に、時おりクマの姿が見られるそうだ。
ミズバショウが多く、雪解けの5月下旬頃には純白の花を咲かせるそうだ。
高山植物が彩る短い夏が終わり、今が紅葉の真っ盛り。今年は1週間ほど遅く、ちょうど見頃だった。
日本一早く日本一素晴らしい紅葉だそうだ。私が今まで見た紅葉ベスト3に入る。鳳凰三山雨飾山、そして大雪山
ヤンベタップ川を渡る 雪渓
高原沼紅葉(画像クリックで拡大)
エゾマツ、トドマツなど針葉樹の緑に赤・黄・オレンジ・・・などの色のコントラストがなんとも言えない美しさ
沼めぐりというので、もっと簡単に考えていたが、アップダウンも結構きつい登山だった。登山道はとてもぬかるんでいて、長靴を貸し出しているのが納得できた。
出発まで大雪高原山荘の温泉に浸かった。北海道では珍しい乳白色のお湯で、趣のあるまさに秘湯だった。
高地のため積雪が早く、しかも豪雪のため10月中旬から翌春まで道が閉ざされる。したがってこの山荘も営業しているのは4ヵ月半だけだそうだ。
大雪山麓にこんなよいところがあるとは、まったく知らなかった。このような大自然は人間が荒らさないように、あまり手を加えないように、自然のまま残しておきたいものだ。
大雪高原山荘 雪虫が舞っていた。この虫が飛ぶと10日もすると雪が降るそうだ。
最後はよい天気に恵まれ、日本一の紅葉を満喫できた。帯広空港に向かっていると、地平線に真っ赤な太陽が沈んだ。間もなくあたりは真っ暗闇となり、明かりはバスのライトだけ。道がカーブしているのか、上り坂か下り坂なのかよくわからない。慣れていないと運転も大変そうだ。見上げると、星がきれいだった。