鳳凰三山2840m
-hoosanzan-
<薬師岳2780m・観音岳2840m・地蔵岳2764m> 
 
 鳳凰三山は山岳信仰の山だったことから、天をつくオベリスクがその象徴となり
 天気のよい日は遠く中央高速や、列車からも見ることが出来る
月 日:2002/10/04(金)〜5(土)
 <行 程>
 1日目:八王子IC5:45−甲府昭和IC7:00−夜叉神峠登山口8:00〜15−夜叉神峠9:25〜40−杖立峠11:00−山火事跡11:50〜13:00−苺平13:45−南御室小屋ー14:40
 2日目:南御室小屋5:00−薬師岳6:30〜7:20−観音岳7:50〜8:15−アカヌケ沢ノ頭9:25〜40−地蔵岳(賽の河原)10:00〜55−鳳凰小屋11:30〜12:00(ドンドコ沢)ー五色の滝12:40−白糸の滝13:30−南精進の滝15:00−青木鉱泉16:50〜18:20−八王子IC20:20
 メンバー:リーダーTomoko.Setsuo.Junjun.Kura.Yukky
 宿 泊:南御室小屋(1泊2食つき 7500円)
 歩 程:1日目約6時間、2日目約8時間
 10月4日(晴れ)  
 紅葉の南アルプスデビュー!
 昨年計画しながら雨で流れてしまった鳳凰三山へやっと行かれることになった。
 私は初めての南アルプスだ。1年待った甲斐があってか、これ以上ないというくらい秋晴れのよい天気に恵まれた。
 リーダーの山の会仲間、Kawashimaさんが飛び入りでドライバーを引き受けてくれた(本人は用事があり、夜叉神峠まで)おかげで、出発時間も早くすることが出来た。
 夜叉神峠登山口の駐車場には早くも7割くらい駐車していた。  夜叉神峠
 準備をして、登山口を8時過ぎに出発した。ブナやミズナラの急坂が続く。
トリカブトがきれいな登山道は先週の台風のためか、ドングリや山栗がたくさん落ちていた。 
 赤い花のようなヒロハツリフネも見られた。大きな”五本カラマツ”を過ぎると、急に展望が開け夜叉神峠へ着いた。
 目の前に南アルプス白峰三山が姿を見せた。登山口から1時間ほどで登れるので、以前山で出会った人から「春、残雪の頃にぜひ夜叉神峠に登ってみるといい」と言われたことがある。 素晴らしい眺めだ。
   ここまででも来る価値はある。山小屋もあるが、平日は営業していないそうで、ひっそりとしていた。

足元には見事なリンドウの花。傾斜が急に増してきた。辛い登りをひたすら登っていると、時々樹間から黄色や赤に色づいた木々がパッと目を引く。ほっとする瞬間だ。今回はお花はないが、美しい紅葉にはずいぶん励まされた。

 山火事跡付近紅葉  やっと一息ついたところが、杖立峠だ。さすが南アルプスだけあり、深い森だ。
 さらに1時間ほど登ると明るい場所に出た。ここが地図にも載っている山火事跡
 時々見え隠れしていた、北岳や間ノ岳が秋色に衣替えし、それは美しい。こんなダイナミックな紅葉は生まれて初めて見る。  水分もいつもよりたくさん取った。送って貰ったおかげでゆっくりランチタイム。

それにしても今日の陽射しは暑いくらいだ。東京は29度にもなるというだけあり、山も気温が高くTシャツ1枚でちょうどよかった。水分もいつもよりたくさん取った。送って貰ったおかげでゆっくりランチタイム。

ここから再び急登が待っていた。「富士山が見えるよ〜」と最後尾を歩くSetsuoさん。振り返ると富士山がひときわ高く雲の上に顔を覗かせた。
   シラビソの森  
 こなぜイチゴなのかはわからないが・・・ここで千頭星山からの道と合わせ、シラビソの森を緩やかに下る。やっと少し余裕で、マイナスイオンいっぱいの森林浴ができた。こからは展望もあまりない、深い原生林の登りが続く。出発してから5時間半。やっと苺平のコルに着いた。
 
 小屋の屋根が見えてきた。今夜の宿南御室小屋はテント場もあり、山間の日当たりのよいところに建っている。  
南アルプスの多くの山小屋がそうであるように、昔ながらの山小屋だ。 
登山客が小屋の前のベンチでくつろいでいる。私たちもザックを下ろし、まずは南アルプス天然水で渇いたのどを潤した。うれしいことに冷たくて美味しい水が豊富だ。早く着いたので、夕食までのんびり出来た。 
 小屋の中は寝る場所が数字で区切ってある。  南御室小屋
 私達はそれでも、5人部屋(?)に一応区切ってあるところだった。ほかにもうひとつ区切ってある部屋があるだけで、あとは全部雑魚寝。
 トイレだけは洋式があり水洗できれいだった。
 夕方になると気温は5度と下がってきた。やはり昼と夜の温度差は激しい。

夕食は5時。おでんとご飯と味噌汁だけの質素なものだった。明日は早立ちなので、朝食はお弁当にしてもらっい、ポットにお湯(200円)を入れてもらった。疲れていたがいろんな音が気になり、あまり眠れなかった。