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ド〜ンド〜ンという太鼓の音で目が覚めた。4時17分,日の出1時間前に鳴る太鼓だ。御来光が見られるかもしれないと、急いで起き、ヘッドランプを付け上着を着る。 |
登っているうちにどんどん明るくなり、雲海に浮かぶ御前峰山頂に立つ。 |
神主さんは水色のはかまをつけ、下駄を履いている。(あの登山道を下駄で登ってきたのだろうか?)御来光は穂高の上に登る予定だが、今日はあいにく雲が多く残念ながら見られそうもない。 |
オレンジ色に変わってきた空に向かい、神主さんの声で 「幸運と、健康と、平和を祈って」万歳三唱。 |
白山御前峰(朝) |
結局2回も登ってしまった。 |
終わった頃田中ファミリーが登ってきた。今朝はタックンも元気だ。シュンちゃんが「あの雲の上に乗りたい」という雲海はどこまでも続く。 |
朝食後、外のテーブルに集まり、コーヒーを飲んだり手紙を書いたり(室堂センターには頂上郵便局があり、白山のスタンプが押される)最後の白山をゆっくり過ごし、8時下山開始。 |
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下山は観光新道を下る予定だったが、「勾配がきついので、下山に使うのはやめた方がいい」というjunjunの忠告どおり、エコーラインから往路を戻ることにした。 |
弥陀ヶ原を左の木道へと進む。木道の両側もお花畑だ。霧が少し濃くなり、稜線は風も強くなってきた。タミコ姉が帽子を飛ばされ、クマさんが熊笹の中で無事発見。 |
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さようなら室堂 |
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エコーラインはカライトソウの群落、ニッコウキスゲ、ハクサンフウロ、トリカブトと斜面は花で埋め尽くされ見事だった。急斜面を下りきった頃は霧も晴れ、すっかり青空だ。 |
甚ノ助避難小屋で中休止。9人もいるので、持ってきた食料もほとんどなくなった。 |
カライトソウ群落 |
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登ってきた中年女性グループが、CWXを履いているクマさんに「それって雑誌で見たけどどうですか?」と質問をしている。今回クマさんは何人もの女性に聞かれたり、中には「ちょっと触らせてください」という人までいたりして、大もてだった。関東周辺やアルプス方面では聞かれたこともなかったのに、まだ珍しいのかもしれない。 |
砂防新道をどんどん下り、別当出合到着12時。 |
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今回は皆元気に最後までへこたれることなく登れた。 |
皆去年の経験を生かし、白山を目標に日ごろからトレーニングを積み、今年の山行に備えていたようだ。ミサちゃんが「また、常念にも登りたい」と、うれしいことを言う。「私は今年で引退だわ」と言っていた姉は、今回も元気に歩き通し、自信を取り戻したようだ。 |
ゆうちゃんが「ゆっくり歩けば、山はいくつになっても登れる」と言っていたが、みんなの目標になるようにずっと頑張って欲しい。 |
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エコーライン |
今日は白峰温泉に宿がとってあるため、ゆっくりと持参のラーメンを作り昼食にした。日陰はないテーブルだが、風は爽やかで気持ちいい。宿に着き、この山行のもう一つの目的でもある、リーダーゆうちゃんの誕生日を祝い、来年の山行計画の話で、多いに盛り上がった。 |
白山で出会った花たち |