一切経山1948m・東吾妻山1974m (福島)
-issaikyosan/higashiazumayama-
2010/10/17-18
  山行日 平成22年10月17日(日)~18日(月)
1日目 八王子6:00-あきる野IC6:30-圏央道-桶川IC-加須IC-東北道-福島西IC10:05-不動沢10:50~11:20-浄土平吾妻小舎PK12:00~20・・・鎌沼分岐13:15~20・・・一切経山14:00~15・・・分岐14:45・・・桶沼・・・吾妻小舎15:30
歩行時間   2時間50分
2日目 吾妻小舎7:30・・・桶沼・・・姥ヶ原8:20~30・・・東吾妻山9:15~25・・・展望台9:35~50・・・景場平10:40~45・・・鳥子平11:05・・・吾妻小舎11:55~12:30-1300m付近-温泉-直売所15:00-本宮IC-加須IC-桶川IC-あきる野IC-八王子21:00
歩行時間 4時間
メンバー 凸凹山岳会・・・5名
 宿泊 吾妻小舎(1泊2食\7800) 
温泉 花月ハイランドホテル(入浴\600)
交通費 ETC(3250+1570+4550=9370)GS\7080
走行距離 690km
10月17日(日)
紅葉真っ盛り! 
山友達2Fさんから、故郷の吾妻山の話を聞き、今年の紅葉の時期に行くことに話がまとまった。
事前に、コース、時間、ビューポイントなどアドバイスを受け、計画を立てた。
 1時間の早出は、あとで2~3時間の余裕になる。と言われ、早目の出発にした。
不動沢(つばくろ谷)  画像クリックで拡大
圏央道が桶川まで開通したので、そこから一般道を通り、加須で東北道に入った。 
フルーツラインに入ると、リンゴの直売所が目立つようになった。(帰りに買っていこう)
 標高が上がると、山々は一気に色づき始める。
 まずは、最初のビューポイント不動沢に車を停める。吾妻八景のひとつになっているそうだ。
 よい天気で、紅葉見頃の日曜日とあり、駐車場は大混雑。息をのむような錦繍の山々。赤と黄色のグラデーションに、濃い緑が加わる。深い谷には勢いよく流れる沢と、滝、紅葉とのコントラストが錦絵のようだ。皆、こんな素晴らしい紅葉は久々とあり、だいぶゆっくり見物してしまった。
 天狗の庭もぜひ見るように言われたが、狭い駐車場はもうスペースもなく、浄土平に向かう車が、数珠つなぎの大渋滞。おかげで、ゆっくりと、車窓から眺められた。遅くなりそうなので、ランチも車の中で済ませた。
浄土平紅葉
車を吾妻小舎の駐車場に停め、早速一切経山に向け出発。
標高1500mの浄土平は、紅葉の見ごろには少し遅かったが、ダケカンバの黄葉と白い幹、真っ赤なナナカマドが加わり、十分美しい。 
噴煙と紅葉 ダケカンバ黄葉
噴煙を上げる山に向かい、少し枯れた草モミジの中の木道を行く。
 あれは煙ではなく、水蒸気だそうで、近づくとゴーゴーとすごい音が聞こえる。
 振り返ると、吾妻小富士に登る人が、アリの行列のようだ。
 周り中どこを向いても絵になる景色。振り返り、写真に収めながら歩く。
浄土平木道を行く ススキと紅葉
一切経山は活火山のため、以前は直登できたそうだが、今は有毒ガスが発生しているため禁止になり、酸ヶ平分岐から谷を登るルートのみになっている。
 急な階段状の道は、シラタマノキが多く、真っ白な可愛い花がたくさん見られた。
シラタマノキ 鎌池と一切経山分岐(茶色はクロマメノキ)
一切経山と吾妻の瞳
 酸ヶ平から上はクロマメノキが多く、葉は赤く色づき始めていた。実を摘んでいる人もいた。食べられると聞き、一粒食べてみたら、甘酸っぱい。
 火山礫の急坂を登っていくと、吾妻小富士のお釜が、見えるようになった。
下方は酸ヶ平、後は東吾妻山、右が鎌池 吾妻小富士を見下ろす
 ガレたピークを3つ越えると、ケルンが積まれた一切経山へ着く。風を遮るものが何もないため、寒い。
 見晴は抜群で、西吾妻へと続く峰々と、何といっても眼下には、吾妻の瞳(別名魔女の瞳)と呼ばれる、コバルトブルーの五色沼の眺めは最高だった。光の具合で微妙に変化するという沼の色は、神秘的で吸い込まれてしまいそうだ。
五色沼(吾妻の瞳) 一切経山
桶沼
 下山して、浄土平より桶沼から吾妻小舎へ向かう。桶沼はレストハウスや 吾妻小舎の水源になっている火口湖で、清冽な濃紺の水をたたえている。
 沼を周りこんで行く道は、ハクサンシャクナゲの小道で、小屋の周りにもたくさんあった。
   桶沼(吾妻小舎の水ガメ) オオカメノキ実 
     
 築75年の吾妻小舎  宿泊者のロビー  夜9時を過ぎるとランプに代わる
   吾妻小舎
 吾妻小舎は、昭和9年に建てられ、歴史を感じさせられる趣のある小屋だった。友人のお姉さんご夫妻が管理をしていることもあり、ぜひとも泊ってみたかった。
 私達が着くと、ご夫婦が美味しいお茶と笑顔で迎えてくれた。外は冷えてきたが、小屋の中はストーブが炊かれ、ぬくぬくと温まっていた。
 夜は、小屋の歴史が刻まれた本を広げた。なんと、2Fさんが大学生だった頃(想像できないが・・・)、書き込んだ宿泊記録を見つけた。
夕食  夜9時になると消灯で、代わりに風情のあるランプが灯る。
 古いが、手入れのゆきとどいた内部、清潔でフカフカの寝具、心のこもった手料理、それにご夫婦の控え目で優しい人柄、リピーターが多いというのもうなずける。私達も今度はシャクナゲの咲くころにぜひ再訪したい。 
 外はぐ~んと冷えてきた。月明かりが結構明るい。満天の星空、明日も天気でありますように。