熊野古道3 (小辺路)
-kumanokodo(kohechi)-
 2010/05/13-16
5月15日(土)
今朝はウコッケイが、4時頃からにぎやかに♪ コケコッコー ♪目覚ましはいらなかった。
お弁当をお願いして、テルモスにお茶とお湯をいれてもらい、冷たくおいしい湧水もペットボトルに満たしてもらって、三浦口まで車で送ってもらった。
 何から何までお世話になりました。
三浦口 吊り橋(船戸橋)を渡る
十津川村には、生活のための吊り橋がたくさんあるそうで、三浦登山口にも吊り橋(船戸橋)がかかっていた。 
 今日は、三浦峠まで標高差700mを上り、16.8km歩く。見上げると、木のない開けたところが三浦峠と聞いたが、そうとうかかりそうだ。
 民家の間を抜けて行くと、石垣の間に残る古い石畳の急坂になる。
 
 石畳の急坂を上る 吉村家大杉の防風林   吉村家跡
三浦峠へ
杉林の薄暗い中、一際巨大な杉古木が現れた。樹齢数百年は経っていそうな、吉村家跡の防風林だった。
麓で見た、開けたところに出ると、向かいには伯母子岳が望める。
2時間余りでやっと三浦峠に到着。
三十丁の水 伯母子岳方面
三浦峠は周囲が開け、昔は茶屋があったそうだが、現在は林道が走り、展望もなく、面白味のない峠だった。トイレもあり、東屋で一休みする。
林道を横切り、防護柵のある道を行くと間もなく、古矢倉跡に着く。茶店兼旅籠だったそうだが、苔むした石仏が1体たたずんでいた。 
三浦峠 古矢倉の石仏
出店跡(茶店、旅籠跡) 石積みを残す尾根道 アセビの道
 
樹間から今西集落が見える 五輪の塔 矢倉観音堂
今まで、鳥の声と風の音しか聞こえなかったが、遠くでチェーンソーの音がする。里が近くなったのか。 
   矢倉観音堂は、3体の地蔵が安置されていて、耳を患う人が願をかけ、地蔵の頭をなでると治ると書いてある。私達も手を合わせた。  
 めはり寿司
今日のお弁当は、おにぎりと熊野名物めはり寿司(高菜の浅漬けでくるんである)。塩分がちょうどよい感じ。 
 農家民宿の奥さん特製おにぎり弁当(メッセージ付き)   ギンリョウソウ
無人となった農家の庭先に出ると、西中に通じる林道に出る。
 間もなく西中バス停に到着。今日は車道歩きが2時間半もある。
 バスは、日祭日は1日3本のみ、平日は6本スクールバス兼用なので、学校がお休みのときは減ってしまう。
階段を下り、山道へ 小辺路の標識
ちょっとズルしてバスを待つ
 次のバスまで1時間以上待たなければならないが、車道歩き2時間半は辛い。歩き通したことにならないので、ちょっと迷ったが、疲れているし、バスを待つことにした。
20分ほど歩くと宮平というバス停にトイレがあるので、そこまで歩く。
ここで、やっと携帯が通じた 西中バス停 国道425号を宮平へ
    バスの乗客は、十津川温泉まで3人だけ。30分ほどで十津川温泉到着。 
 えびす荘は小じんまりした旅館だが、源泉かけ流しの温泉付き。3日目となり、疲労もたまってきた。ゆっくりと温泉に浸かれるのはうれしい。
 夕食は、やはり山の幸。鴨肉かと思ったら、なんと今日は初のキジのしゃぶしゃぶ。今回の食事はどこもみな、ワイルド。 
 宮平のトイレ  十津川温泉えびす荘  
 落し物が届いた!  
近くの民宿に泊まっている人から宿に連絡があり、私が初日に落とした行程表を拾った人がいるが、心当たりがないかというものだった。 たぶん私のものだと言うと、宿の人が、出向いてもらってきてくれた。
 行程表はクマさんも持っていたので、もうすっかり諦めていた。
 私の個人情報は記入してないが、宿の電話番号は書いてあったので、わかったようだ。
 まさか、私達の後を歩いている人がいて、それを拾ってくれた人がいるとは思ってもいなかった。まして、それが届くなんて奇跡的。ちゃんとゴルフ用の鉛筆付きで戻ってきた。どなたかわかりませんが、ありがとうございました。
     夕食(キジのしゃぶしゃぶ)