熊野古道(伊勢路)
-kumanokodo-
 2005/02/11(金)〜13(日)
行 程 1日目 馬越峠 八王子4:30−(東名高速・伊勢湾岸道)−勢和多気IC−道の駅海山PK11:00〜11:30・・・馬越峠登り口11:05・・・馬越峠12:20・・・天狗倉山12:50〜13:20・・・馬越峠13:35・・・道の駅海山14:10−紀伊長島「漁亭美乃島」
2日目 松本峠 紀伊長島8:00−鬼ヶ城センターPK9:00〜10・・・鬼ヶ城跡9:30・・・展望台9:55・・・松本峠10:05・・・熊野鬼ヶ城西口10:40・・・鬼ヶ城遊歩道・・・鬼ヶ城センター11:40ー国道311−通り峠登り口12:20・・・通り峠12:35・・・展望台12:50〜13:10・・・登り口13:30−熊野本宮14:10〜15:00−紀和町入鹿温泉「瀞流荘」
通り峠
3日目 風伝峠 瀞流荘8:00−瀞峡ー瀞流荘9:00−風伝峠尾呂志登り口9:25・・・風伝茶屋9:50・・・矢ノ川登り口10:25−紀伊長島12:00−勢和多気−(東名高速・伊勢湾岸道)−厚木ICー八王子20:00
 メンバー  kuma.yukky
 2月11日(金)    
2月の連休を利用して、熊野古道”伊勢路”へ行った。ツアーにするか、新幹線にするか迷ったが、現地での利便性を考えクマさんの『車にしよう!』の一言でマイカーで行くことになった。伊勢湾岸自動車道が全面開通になったので、少し便利になった。(我家のナビはまだ伊勢湾道が出来ていず、海の上を走っていたが) 
 早朝出発で、富士山は真っ暗で見えず。でも、東名は海辺を走るので、気持ちがよい。何度か休憩をとりながら、それでも11時には目的地海山(みやま)に到着。
 熊野古道は「伊勢路」「中辺路」「小辺路」「大辺路」などと別れていて、2泊くらいで見るにはどこかに絞らなければ無理なことがわかった。東京方面から車で行くにはやはり伊勢路が妥当な線だった。
 熊野古道は、熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)に詣でるための道で、大自然の中にある熊野へ厳しい道を乗り越えて詣でることで、来世の幸せを神々に託すという信仰が生まれ、これが「熊野詣」となったそうだ。
     熊野古道全体図(参考HPーみえ東紀州)
   道の駅「海山」 数百年前に作られた石畳が、見事な状態で現在まで保存されているのは、地形が険しかったために開発から逃れたためらしい。 
 馬越峠は道の駅「海山(みやま」に車を停め、国道42号を尾鷲方面に少し歩くと大きな標識の馬込峠登り口がある。海山町と尾鷲町の境界が馬込峠だ。
 【馬越峠】  
    登り口から石畳だが、これはあきらかに最近作られたものだった。 
 熊野古道で一番美しいといわれる石畳は、尾鷲ひのきの美林の中を2キロにわたり続いている。緑のじゅうたんのようなシダを敷き詰めた桧林の中へ入ると、ほどなく石畳の道が現れる。
 うっそうと茂る林の中は、日差しが遮られ、湿って苔むした石畳は趣がある。この道が大正時代まで使われていたそうで、歩いていると往時の風景が浮かんでくるようだ。
 始めはゆるやかで道も広いが、徐々に道幅は狭くなり、傾斜もきつくなってくる。
 馬越峠登り口  馬越峠石畳(画像クリック拡大)  
 昔は峠が越せなくて亡くなった人もいたそうで、近くには地蔵やお墓が多い。  
何度か清らかな流れを横切る。よく見ると溝のようになっているところがあるが、これは山からの雨水を逃がし、旅人の草鞋を濡らさぬための”洗い越し”と言う工法だそうだ。 
 途中に「夜泣き地蔵」「一里塚」など史跡を過ぎると40分ほどで林道へ出る。そこからは10分ほどで、峠の頂上に着く。
 峠からは海と尾鷲市外が一望できる。茶店跡があった。  夜泣き地蔵
     そのまま尾鷲市側に抜けたかったが、車なので天狗倉山(てんぐらさん)へ登ってから引き返すことにした。
ここからは急な階段になった。最後に大きな岩を回り込み、フーフー言いながら天狗倉山(522m)に着くと、一気に展望が開け、青く広がる熊野灘が一望のもとだ。 
 山頂には大岩に登れるように鉄梯子がかけてあった。
 天狗倉山山頂  山頂の大岩  
 近くにいた人に「上に登れば大台ケ原が見えるよ」と言われ、せっかく来たのだから登ってみることにした。  
ほんの少し登っただけで展望は全く違い、ほぼ360度見渡せる。雪で真っ白な大台ケ原はじめ、熊野古道西国一番の難所八鬼山などの山々が連なる。岩の上は思ったより広かった。 
 高所恐怖症のクマさんは最初は嫌がっていたが、結局最後は登ってたくさん写真を撮ってきた。
     大台ケ原
  2時間半ほどで道の駅に戻り、今夜の宿、紀伊長島の民宿『美乃島』に向かった。そこは、マンボウ料理が有名で、珍しいので決めた宿だった。 
 マンボウは魚というより肉に近く、初めての食感で、美味しかった。
 美乃島は、周りの民宿はこの時期はオフでガラガラなのに、ここだけは満室だった。でも、民宿なのに名前が広まりすぎたのか、家庭的な温かさがなくちょっとがっかりした。