三ツドッケ(天目山)1576m(奥多摩)
-mitsudokke(tenmokusan)-
年月日 2005/05/29(日)
メンバー junjun(L).tomo(SL).eiko.kura.yukky…5名
集 合 東日原PK8:00
行 程 八王子6:15−東日原PK7:45〜8:10・・・一杯水避難小屋11:00〜25・・・ハナド岩12:10〜50(ランチ)・・・三ツドッケ13:30〜35・・・一杯水避難小屋14:15〜30・・・東日原PK15:55
歩 程 5時間40分
顔合わせ山行
 新メンバーでの夏山を予定しているので、トレーニングと顔合わせを兼ねて東日原にある三ツドッケに行った。

ドッケは尖ったという意味だそうで、三つのピークがある尖った山なのでその名がついたらしい。別名は天目山ともいう。この辺りには芋ノ木ドッケもある。

 三ツドッケはガイドブックにも載っていず、ネット情報も少ないので少し不安はあったが、この時期シロヤシオがきれいというわずかな情報を頼りに行ってみることにした。

3年前に西丹沢の檜洞丸でシロヤシオを見て以来、すっかりファンになった私は、奥多摩で見られるならぜひとも見てみたかった。

 登山道入口の手作り道標    
 東日原の駐車場はバスの折り返し場のすぐ手前にあり、数年前までは有料だったそうだが今は無料になっていた。車2台で行ったのでここで待ち合わせた。  
車道を横切るとすぐに登山口がある。数件の民家の間を抜けていくと、急な杉林の道になる。 
 杉林には飽き飽きした頃、みずみずしい新緑の雑木林に変わった。にぎやかに春ゼミが鳴いている。気温は21度になると言っていたが、山に入ると爽やかな風が気持ちがよい。

1時間半ほど登ると、明るい尾根にでる。傾斜も少し緩くなりほっとする。

     ブナの大木
 ヨコスズ尾根は広い尾根で、ブナやナラの巨木が多い。枝を力いっぱい広げ、若葉で気持ちのよい木陰を作ってくれる。    まだ先と思っていたがこれは期待できそう。
一杯水までの尾根では、トクゴクミツバツツジと、シロヤシオが思った以上に咲いていた。
 2/3くらい登ったところから、先頭を行くリーダーが「シロヤシオ発見!」の声。    ただこの辺りは、もう終わりかけで、白い花がたくさん落ちていた。時期が遅かったのかと心配になる。
   新緑のヨコスズ尾根  
 シロヤシオ&トウゴクミツバツツジの饗宴  
 3時間近くかけて、一杯水避難小屋に到着。小屋の前のベンチで登山者が二人休んでいた。避難小屋はまだ新しく、トイレもあった。  
 その女性が、三ツドッケ山頂をまいてハナド岩辺りまで、「すごいシロヤシオと、ミツバツツジですよ。」と教えてくれた。

今朝4時半に雲取山荘を出発してきたそうだ。雲取山からこのコースは、10時間といわれているが相当早い。一人で話に飢えていたように、よくおしゃべりをした。やっぱりきれいな花や景色ををみたら、一緒に喜んでくれる仲間が欲しい。

 一休みして、ハナド岩まで先に行って見ることにした。  一杯水避難小屋
     小屋の前から左に進むと真っ白なシロヤシオと、濃いピンクのトクゴクミツバツツジの饗宴。
 満開!続く花のトンネル花街道、まさに花園。想像を越える花の数と、あまりの見事さに、なかなか先に進めなかった。
 シロヤシオ(画像クリックで拡大)  

檜洞丸で見て以来、あれ以上見事なところはないと思っていたが、花はやや小ぶりだが、数の多さでは負けていない。

 
 それにトウゴクミツバツツジの多いこと。シロヤシオは真っ白で控え目だが、濃いピンクはその中でずっと離れたところにあっても自己主張している。
 ハナド岩でお昼にした。そこは5〜6人で満員になってしまう、南面が開けた岩の上だった。目の前に雲取山からの石尾根が続く。
     花のトンネルに”うっとり”
   三ツドッケはポピュラーな山ではないから、出会う登山者は日曜日にもかかわらず少なく、健脚者が多かった。
 ハナド岩で出会ったグループも雲取山からきたそうだ。「酉谷山へ向かう途中ではシャクナゲがきれいでしたよ。」と言っていた。

そのあと出会った60代後半と思われる女性三人は、奥多摩にテントを張り、今朝、川乗山、蕎麦粒山と登ってきたそうで、私たちの花情報を聞き、また三ツドッケに登っていった。

ハナド岩より雲取山を望む   

ネット情報では標識がなく道がわかりにくいとか、ヤブコギだったなどと不安なことがかいてあったが、最近整備されたのか標識も完備していて迷うことはなかった。

  名前の通り三つの小さなピークがあった。山頂は見落としそうなお手製の標識に「天目山」とかいてあるだけだった。 
 ハナド岩の少し先まで行き引き返して、三ツドッケ山頂を目指す。

分岐から山頂付近にかけても、シロヤシオミツバツツジの花園で見渡す限り咲いている。

    新メンバー  
 三ツドッケいいとこミッケ  
 今回この山を選んだ提案者としては行くまで不安だったが、これだけ見事な花を見られ感激だった。
 一番登山暦の長い友人も、三ツドッケにこんな素晴らしい時期があるとは知らなかったそうで、今までで思いもかけずに花の多い山に出会ったのは、三ツドッケを含む2山だけだったそうだ。
 皆もこの大発見(?)に”三ツドッケの花の素晴らしさを秘密にしておきたいような、でも誰かに自慢したいような複雑な気持ちね”と言っていた。  三ツドッケ山頂付近花園
   photo by junjun&kura&yukky