熊野古道1 (中辺路)
-kumanokodo(nakahechi)-
 2011/06/05-08
昨年の小辺路に続き、今年は熊野古道中辺路を歩く。
中辺路というのは、紀伊田辺から熊野本宮大社速玉大社那智大社までの約80キロメートルである。
中辺路は、車の近付けない長距離の山道も多く、今回私達は、紀伊田辺から新宮の速玉大社までを3泊4日で歩く計画を立てた。
バスで滝尻王子まで行く方法もあるが、やはり起点から歩き通すことにした。
 世界遺産として登録されているのは、滝尻王子からで、そこからは道標もしっかりあり、道も整備され、トイレも完備している。いくつもの峠を越え、大部分は山道になる。
なお、王子(社)というのは、大阪から熊野までの道中に百か所近くある。「熊野九十九王子」と呼ばれ、熊野三山の御子神あるいは摂社だそうだ。
今年の梅雨入りは10日も早まり、天気が心配だ。
平成23年6月5日(日)~8日(水)                              全行程 64.7km 
1日目 行  程 16.7km (6時間) 八王子5:10-新横浜6:20~6:34-新大阪8:43~9:03-紀伊田辺11:08~11:30-高山寺11:40~55-秋津王子12:25-須佐神社12:55~13:20-万呂王子13:45-三栖廃寺跡14:00~10-八上王子15:20-田中神社15:35~40-稲葉根王子16:10~25一ノ瀬王子17:00-下鮎川”民宿加茂”17:30
歩  数 35,622 歩 
宿  泊  民宿「加茂 」(6000円)
2日目 行  程 22.0km (10時間40分) 下鮎川7:20-鮎川王子7:50-住吉神社8:00~10-のごし橋8:35-清姫の墓9:55~10:15-不寝王子11:30-展望台12:10-高原熊野神社13:00-高原霧の里休憩所13:05~40-大門王子14:40~45-十丈王子15:20~25-上多和茶屋跡16:15~25-林道交差16:45-大阪王子17:05-近露王子18:00-民宿「月の家」18:05
歩  数 40,749 歩
宿  泊 民宿「月の家」 (8400円)
3日目 行  程 26.0km(10時間30分)  近露7:00-比曽原王子7:50-継桜王子8:10-中川王子8:35-小広王子9:15~20-熊瀬川王子9:40-わらじ峠9:50~55-仲人茶屋跡10:20-岩神王子11:00~10-湯川王子12:15~20-三越峠12:45~13:10-船玉神社14:15~20-猪鼻王子14:25-発心門王子14:40~15:00-水呑王子15:30-伏拝王子16:10~25-三軒茶屋跡16:50-祓所王子17:30-熊野本宮大社17:40~45-バス停18:00~18:58-湯の峰温泉「やまね」19:30
歩  数 35,394 歩
宿  泊 民宿「やまね」(7000円)
4日目 行  程 2時間  湯の峰温泉-湯の峰王子-バス8:50-権現前9:55-熊野速玉大社10:00~15-新宮11:20~12:43-名古屋16:06~16:20-新横浜17:44~17:51-八王子18:40
歩  数 10,087 歩
交通費  新幹線+JR 往復30.310+バス1790     メンバー:クマ、テクテク
 
 6月5日(日) 
 紀伊田辺から下鮎川へ
東京も大阪もまずまずの天気だったのに、紀勢本線に乗り換えると雲行きがだんだん怪しくなり、とうとうが降り出してきた。
11時過ぎに紀伊田辺駅へ到着。
紀伊田辺駅 大師橋を渡る(先に見える森が高山寺)
昔は、田辺の潮垢離(しおごり)浜で身を清め、旅立ったそうだ。私達はしっかり雨支度をして出発する。   
会津川沿いを行き、大師橋を渡った所が高山寺で、南方熊楠の墓がある。アンモナイトの化石が出たと書いてあった。
 
高山寺  会津川沿いを行く   秋津王子跡
秋津橋を渡り、紀伊民報の横を過ぎると、田んぼの隅に秋津王子跡がある。  
    地図とHPの写真のコピーを頼りに、鮮魚店の横を曲がり、目座橋を渡る。町の中はわかりにくい。 
緑色の天王池へ出る。池の向こうの森には花が咲いたようにサギが雨宿りしていた。
 目座橋   天王池(向こうの木にはサギがいっぱい)   
  南高梅  
この辺りは南高梅の産地で、梅畑が多く、熟した梅がたわわになっている。近くの農家では、梅の選別作業のまっ最中だった。 
うちの家族は(クマさん以外)梅干し大好きなので、毎年南高梅を漬けている。そろそろ漬ける時期が来る。 
 南高梅 須佐神社 
     
須佐神社(軒先をお借りし、お弁当を広げた)  新大阪駅の駅弁 小さな橋を渡り、熊野橋の先へ  
    まめ! 
右足の指の付け根に違和感。小石でも入っているのかと思い、三栖廃寺の軒先で、靴を脱いでみたが何もない。靴下を脱いでみたら、なんと、まめが出来ていた。 
山歩きでは、この靴でまめなどできたことないのに。
万呂王子跡  三栖廃寺跡   バンドエイドを貼り歩く。   
     
 ビワのなる坂道を登る 三栖王子跡(北の高台)   道は荒れている
     
この案内板のため、道間違い 新岡坂トンネル前に出る 八神王子トイレ
トイレはどこもきれい。掃除が行きとどき、花も活けてある。    
上富田(かみとんだ)に入ると、町のイベントの案内板か、探訪コースと書かれた標識が多い。熊野古道と関係ない道もあり、惑わされてしまった。大周りをしてしまったり、間違えてしまったところもあった。 
  八神神社(西行の句あり)  八神王子跡
田中神社 田中神社(オカフジ・・・南方熊楠命名)) 廻り道をした畔道
道は間違える、足は痛い!     
王子谷ルートを行くはずだったが、間違えて稲葉根トンネルの前に出た。R311より、そのままトンネルを抜けることにした。  
足のまめは、どんどん痛みが増し、左まで痛くなってきた。  
  稲葉根トンネル   欅大古木
私は足の痛みと疲れで、だんだん不機嫌になった。今回、靴をどうするかだいぶ迷った。  
初日だけが舗装道路歩きが多く、あとはほとんどが山歩きなので、小辺路と同じ軽登山靴にした。やはり、山と舗装路では全く違うことがよくわかった。 
 やはり初日は、バスを使えばよかった。。。
稲葉根王子 市ノ瀬橋を渡り対岸へ
稲葉根王子を過ぎ、市ノ瀬橋を渡ると、あとは富田川沿いを歩く。昔はこの川を渡ることがだったそうだ。
ここからがまた長かった。川は蛇行し、加茂橋は、はるか遠い。 
一ノ瀬王子 富田川
    ようやく赤い加茂橋が見えた。渡ったところに今夜の宿「加茂」があった。
田辺から歩いてくると宿がなく、やっとここを見つけた。バスで田辺まで引き返す人もいるようだ。 
 民宿「加茂」  盛りだくさんの夕食  
靴を脱ぐと、大きな水ぶくれが両足の裏に出来ていた。痛くて足がつけない。明日から歩けるのか心配だ。