杓子山(1598m)・鹿留山(1632m)
-syakushiyama-shishidomeyama- 
 
 2002/09/05(木) 晴れ一時雨
 メンバー:Kura.Junjun.Yukky
 歩 程:4時間30分
 交通費  往路 1730円
   復路 2530円(特急券含む)
   タクシー860円(1/3)
   バス  200円
   合計 5320円
 
 朝晩少し涼しくなってきた9月はじめ、杓子山へ登った。
 運転手さんが言うには、この辺りの富士展望の山、三ツ峠山杓子山石割山の中でも、杓子山が一番だそうだ。
 だが・・・なぜか私たち3人で行く時は富士山に縁がなく、『金時山』『高川山』『扇山』と、晴れている時でも見られなかった。そして今回も。。。
 フジアザミ    
 富士吉田からタクシーで不動湯まで入る。マイカーではもう少し先のゲートまで入れる。逆コースで内野から登り、不動湯へ下ると帰りに温泉に入ることが出来るので、このコースの方が多いという。でも私達は、忍野八海へ行ったことがないクラの希望もあり、内野へ下ることにした。
 しばらくは緩やかな林道歩きが続く。ハギが見頃で、たくさん咲いていた。フシグロセンノウは今まで見たこともないほど多く、林のあちこちに鮮やかなオレンジ色が目を引く。  
 ツリフネソウアキノキリンソウシデシャジンクサボタン・・・・思いがけず花が多い。
 Junjunが「前から見たいと思っていたのよ。」という、大きな大きなフジアザミがたくさんあった。  フシグロセンノウ
 ヤマアザミの美しい立ち姿とは対照的に、どっしりと大地に根を張り、すべてが大きくお世辞にもきれいとはいえなかった。
高座山への道を分ける、大ザス峠に出るとハンググライダ-の基地で、講習会の真っ最中だった。    クラが「マツタケはないかしら?」というカラマツとアカマツ林の一直線の急な登りは、トリカブトタムラソウタチフウロワレモコウノコンギクと秋の花でいっぱいで、あっという間に杓子山山頂に到着。 
 展望も開け、一休みしながら、インストラクターの話に耳を傾けた。間近で見るのは初めてだが、とても大きかった。飛んでみたら気持ちよさそうだ。
   大ザス峠  
   花に囲まれた小広い山頂は、山中湖や富士吉田の町の展望は抜群だが、やっぱり主役の富士は雲のカーテンがかかったままだ。
 少し黒い雲が出てきた空を気にしながら、お弁当を広げた。
 鹿留山への尾根を東に向かうと、まもなく雨が落ちてきた。急いで雨具を着たが大したことはなかった。
 タムラソウ&ノコンギク  雲の中に入ってしまったようで、これからは何回か雨具を着たり脱いだりの天気だった。
 このあたりから花の種類も変わり、レンゲショウマトリカブトの道になった。レンゲショウマは時期が遅く、わずかに見られただけだったが、これだけ群生していると最盛期は見に来る価値があるかもしれない。
 大きな岩を越えると、ブナミズナラの大木が美しい鹿留山山頂で、ちょうど雨が上がり、静かで幻想的な雰囲気だ。

養鶏舎のある里に下り、振り返ると杓子山が大きく、山に書かれたV字の方向にハンググライダーが飛んでいた。

 子ノ神へ戻り、岩と急斜面の滑りやすい道を慎重に下る。

内野のバス停は遠く、ギリギリで数少ないバスに間に合った。

 立ノ塚が近くなると道はやっと緩やかになり、内野へは右折して、林道を1時間ほど歩く。 忍野八海では富士の名水で煎れたコーヒーで一息つき、空いたペットボトルに美味しい湧き水を汲んだ。
   鹿留山  
 帰りのバス停を間違え、親切なモモ売りのおじさんに富士吉田まで送って貰い、予定のフジサン特急(広くて快適)に乗ることが出来た。
 バスの運転手さんが「富士山は晩秋か冬がいいよ。ルピナスの咲く頃もいいけどね」と教えてくれた。