高水三山
高水山(759m)・岩茸石山(793m)・惣岳山(756m)
-takamizusan・iwatakeishiyama・sogakusan-
   
 
年 月 日   2003/02/25(火)晴れ 
 メンバー  Toshi.Kura.Junjun.Yukky
   
 マンサクはどこ?
 春を告げるという花”マンサク”を求めて高水三山へ登った。
 今回計画してくれたクラが、市の観光課に問い合わせたところ「マンサクは御岳山で咲き始めたので、それより標高が低いのでちょうどいい頃かもしれない」というあいまいな答えだったという。
 昨日降った雨が山は雪だったようで、青梅線に乗ると真っ白に雪化粧した山がとてもきれいだ。
 軍畑(いくさばた)という代わった名前の駅で下車する。無人駅だが”Suica”は使えた。
     いくさばた
   ロウバイの甘い香りが漂う道を30分ほど歩くと高源寺があり、ほどなく登山道へ入る。
 頭の上から木に積もった雪が溶け、雨のように降ってきた。足元もぬかるんでいるのでスパッツをつけ、傘を出したり、ゴアテックスのパーカーに着替えたりと慌てて準備した。
 この山は皇太子様、雅子様がはじめて一緒に登られた山だそうで、私が登った5〜6年前とはだいぶ様子が変わっていた。
 常福院境内  道標は新しくなり、登山道も整備され杉林の手入れも行届いている。
 雪は登るにつれ多くなり、先に登った人が一人いるだけで、真っ白でフカフカだったが、今回アイゼンは必要なかった。
 杉林を進むと5合目、6合目・・・と道標があり、常福院が10合目になる。常福院の辺りは10センチくらい積もっていた。鐘楼もある広い境内は静まりかえっていた。立派な東屋とトイレがあった。
   見晴らしが良くなった尾根道を一登りすると、高水山頂だ。
 暖かい日がふりそそぎ、御岳山や日ノ出山方面が素晴らしくよい眺めだ。確か次の岩茸石山はあまり見晴らしが良くなかった記憶があり、ここで少し早めのランチにした。
 岩茸石山(左)〜高水山(右)  熱々おでんと、おにぎりにトマトやフルーツ。
 雪の中で冷やしたキャラメルプリンのデザートと、皆で持ち寄った食料で豪華ランチになった。白い山々を見ながらコーヒーを飲み、ゆっくりと楽しんで次の岩茸石山へ向かうことにした。
 歩き始めてまもなくJunjunが「あっ!忘れてた。マンサクはどこ?」そういえば楽しいランチタイムで、今日の目的であるマンサクのお花見のことをすっかり忘れていた。 それからは注意して歩いていると、尾根の北斜面にそれらしき花がチラホラ。 
 高水山周辺に咲いているという”マンサク”だが、全く気づかなかった。この花で有名な山なので、そんなに数が少ないはずはない。 
「黄色で目立たない花なので、見落とさないように」と観光課の人に言われていたが、これではまだわからないはずだ。やはり少し早すぎたようだ。見頃は3月半ば頃か。
   好展望の岩茸石山  
 30分ほどで岩茸石山へ着く。そこは以前来た時とは全く違い、周りの雑木はすっかり切り払われ、展望のよい山になっていた。
 これも皇太子様効果か。棒ノ折山川苔山も近く、奥多摩や秩父の山並みがぐるりと見渡せる。次はここでランチにしよう。
急斜面を下ると今歩いてきた二つの山が並んでよく見えた。   
 惣岳山へは左への巻き道と、木の根と岩をよじ登る直登の道がある。ここでToshiさんが足がつってしまった。無理せず一人で巻き道を行くと言うので、私たちは直登を登ることにした。
寒い時期には血行が悪くなるせいか、足がつりやすくなるようだ。 
 山頂は杉の木に囲まれ、金網で囲まれた神社があった。奥深く、物静かなところだ。
 一休みして下ろうとしたとき、Toshiさんが姿を見せほっとした。  岩茸石山の御神木
 少し下ったところに御神木にしめ縄がかかった杉の巨木があった。やがて水場があり小さな祠がまつってある。
鞍部の四差路に出るが、直進して御岳駅への道を行く。いくつかのピークを越えると、町並みが見えてきた。そして青梅線の線路を渡ったところに、手打ちそばで有名な『玉川屋』があった。私たちもここで美味しいとろろそばを食べて帰ることにした。 
 マンサクの花は早すぎたが、高水三山は以前に比べずっと見晴らしの良い山になっていて、楽しいミニ縦走ができた。