牛奥ノ雁ヶ腹摺山1994m(山梨)
-ushiokunogangaharasuriyama-
年月日 2006年11月18日(土)
メンバー setsuo.花博士.junjun.yukky(4名)
コース 八王子7:15−大月IC9:05−大峠9:40〜55・・・黒岳11:15〜25・・・川胡桃ノ頭11:50・・・牛奥ノ雁ヶ腹摺山12:30〜13:15・・・川胡桃ノ頭13:50・・・黒岳分岐14:15〜20・・・大峠15:05〜20−八王子16:30
上り2時間40分 4時間30分
下り1時間50分
10月の笹子雁ヶ腹摺山に続き、牛奥ノ雁ヶ腹摺山へ行った。2年前に雁ヶ腹摺山へ行っているので、これで念願だった三山制覇できた。
中央高速が相模湖で事故渋滞があり、大峠に9時頃着く予定が、予定より1時間近く遅くなってしまった。駐車場はすでにいっぱいで、路肩に停めた。
紅葉カラマツが黄金色に色づき、麓から大峠まではきれいだった。
カラマツ紅葉 上の方はもうすっかり葉が落ちている。 大峠登山口
大峠より東には雁ヶ腹摺山西には黒岳より牛奥ノ雁ヶ腹摺山へと続く。皆、メジャーな雁ヶ腹摺山へ行くようで、反対方向へ向かう登山者はまったくいない。
ウォーミングアップ無しで、いきなり急登が続く。延々笹薮に囲まれ、何も見えず辛い上りだ。花博士以外は、久しぶりの登山で早くも息があがる。
気温は低く、日陰には霜柱が見られた。(この冬初めて見た)
30分ほど登ると、少し傾斜が緩やかになり、ダケカンバモミシラビソの森になる。
Sさんが後を振り返り、「雁ヶ腹摺山の上の方が白い。樹氷じゃないかな」と言う。
「まさか、蔵王じゃあるまいし」と私たち。だが・・・ 笹薮の急登
頭上が明るくなると、苔むしたシラビソの森になった。ヤマツツジミツバツツジもたくさんある。これは春もいいかもしれない。
1時間半かかり、やっと黒岳分岐に着くと・・・樹氷だ!あたり一面、粉砂糖をまぶしたような、クリスマスツリーのような、樹氷の森だった。
この時期、こんなところで樹氷が見られるとは思ってもいなかったので、大感激!
苔むした森 やっぱり、Sさんが正しかった。 黒岳(1987m)山頂 -photo by hakase-
樹氷(画像クリックで拡大)
分岐より少し登ると黒岳山頂で、針葉樹に囲まれ、展望はない。
ここからは、アップダウンを繰り返しながらの、快適な尾根歩きになる。
この先樹氷は、日陰の風当たりの強い場所に、少し見られただけだった。
途中の楜沢ノ頭からは、富士山が雲の上に頭を見せる。
日当たりのよい楜沢ノ頭 山頂を目指し笹原を登る
今日はあいにく雲が多く展望はいまいちだが、天気のよい日にはこのコースは素晴らしい眺めが得られそうだ。真っ白な南アルプスも雲の上から少し顔を出す。
最初の急登を登っている時に、はるか遠くに見えた笹原が、これから登る山だったようだ。
最後の笹原を登ると、明るく開けた牛奥ノ雁ヶ腹摺山山頂へ着く。東南には富士山、西には南アルプスの展望がよいようだが、今日はわずかに見えるだけ。笹原の中の風当たりの少なそうなところで、お弁当を広げた。座り込むと風はないが、気温は低く(7度)、もう1枚パーカーを着込む。
大菩薩から来たという男性4人が、湯ノ沢峠まで行くという。春に私たちも歩いてみたいねと話が弾む。下山は同じ道を辿る。
足元には梅花オウレンも見られた。緑のまま雪に埋もれ、じっと春を待つそうだ。 牛奥ノ雁ヶ腹摺山(1994m)
途中で、1m位のの浅い穴があった。ヌタ場といい、イノシシ鹿が、体についた寄生虫を取るためにゴロゴロするところだと、花博士が教えてくれた。
寒くなると日も短く、出るのが億劫になりがちだが、歩いていると体は汗ばむくらいポカポカになる。
そして、いつも何か新しい発見がある。やっぱり山歩きは楽しい。
ヌタ場 photo by setsuo&yukky