焼岳(南峰2455m北峰2399m)
-yakedake-
 
年月日 2003.09.13〜14
メンバー 田中ファミリー(charlie.mako.takkun.misa.syun)、yuko.tami.chie,kakko,森のクマさん、yukky
コース 1日目 上高地散策(大正池〜徳沢園〜バスターミナル)5時間
2日目 中ノ湯6:30ー丸太橋7:30〜45ー中ノ湯バス停分岐8:35〜50ーコル9:45−焼岳山頂10:00−30
分岐付近草原ランチ11:30〜12:20−中ノ湯13:407時間10分
宿 泊 中ノ湯温泉
 9月13日(土)曇り時々晴れ一時小雨    
 上高地散策
 今年は、いつも年一回の親戚山行だが、立山が雨だったため、charlieのバースデー登山を兼ねて9月にも鳳凰三山に行こうと決まった。だが、7月の台風で南アルプス林道が土砂崩れで不通になり、焼岳に変更になった。
 焼岳登山口に7時に集合。予定では1日目に焼岳登山、2日目は上高地散策だったが、明日のほうが天気がよさそうだというので、焼岳には明日登ることになった。
 中ノ湯に車を停め、宿の車でバス停まで送ってもらった。  大正池と焼岳
 

バスを大正池で降りると、目の前には堂々とした焼岳が、静かな湖面に姿を映していた。上高地には何回か来ているが、この美しい景色には感動してしまう。そして決して大きくはないその山が噴火して、梓川を堰き止め大正池を作ったというのだから驚く。

河童橋から明神池徳沢へと歩き徳沢園の広い草原でお弁当を広げた。

 雨は少しポツポツきたが大したことはなく、十分上高地散策を楽しむことができた。
 草紅葉の上高地    
 9月14日(日)晴れ時々曇り    
 焼岳登山  
 中ノ湯安房トンネルが出来た平成10年に安房峠中腹に移ったので、まだ新しくきれいだった。
 登山に参加しない姉二人は温泉めぐり(この辺りには秘湯が多く、中ノ湯はじめ白骨温泉坂巻温泉などがある)をするというので9人での登山になった。
 朝6時半に宿を出発した。   前方が噴煙上げる北峰

宿のすぐ横からいきなり急な登山道が始まり、一度車道を横切り、再び急斜面に取り付く。

 大きなブナの林が続く斜面をジグザクに登る。
夕べは雨が相当降っていたので、登山道は濡れてぬかるんでいるところもある。ブヨのような虫も多い。思っていたより急な上りだが、きれいで気持ちのよい森だ。 
 林はコメツガシラビソに変わる。倒木が多く乗り越えたり、くぐったりしながら進んだ。   振り返ると後ろの山々がよく見える。ここが中ノ湯バス停から登ってくる道の分岐で、ここまで2時間ほどかかった。 
 一度下りがあったが、急登が続いた後は、登っては少し平坦な道、また登っては平坦な道を繰り返し明るく開けた場所に出た。
   シラタマノキ  
  一番年長のtamiさんは歩くのが遅いからと、一足早く上り始め、1時間ほど歩いたところで追いついたが、その後はずっと立って休む以外は休まなかったようなので、遅いグループが追い着いたのはコルに出る頃だった。
  野生のブルーベリーを摘んでいる人たちがいて、一粒食べてみたら酸味があっておいしかった。
 ダケカンバナナカマドはまだ緑で、間から焼岳噴煙が見えた。深く削られた沢に出る。
 

この辺りから森林限界で一気に展望が開け、笹原が続く。シュンちゃんが『ヤッホー!』と叫んだら、誰かが『ヤッホー』と答えてくれた。(あとでtamiさんだったとわかる)アキノキリンソウシラタマノキオヤマリンドウ、赤い実をつけたコケモモが多くみられるようになった。

風に乗って硫黄の匂いが鼻をつくようになった。見あげると二つの岩峰がそそり立っている。

岩がゴロゴロしている斜面をジグザグに登っていく。斜度もきつくなってきた。

 火口湖  稜線を歩く人が動いているのがわかる。
現在は南峰は立ち入り禁止で、目指すのは標高2393mの北峰頂上だ。   
真中あたりのから白煙が上がり、北アルプス唯一の活火山である存在を示していた。 
稜線につくとtamiさんが待っていた。『ここまでで十分』と言うが、クマさんが『せっかくここまで来たのだから、荷物を下ろして登ろう』と促す。 
 青い水をたたえた火口湖が見えた。  最後の岩場
 足元からは暖かい水蒸気が上り、硫黄で岩が黄色く変色しているところもある。砂礫で滑りやすくなった岩場を、ペンキマークに従い注意しながら登った。
   最後の登りが終わると、眼下には上高地が広がり蛇行する梓川、赤い屋根の帝国ホテルも見える。
 前穂までは見えるが、残念ながら槍や穂高には雲がかかっている。先に登った3人が待ち構えていた。
 左の写真の通り、今回大人全員がCWXを着用している。ワコールから宣伝料をもらうようだ。
 下りが苦手なMakoちゃんは試しにWストックにしたらとても楽だったそうで、次から絶対Wにすると言っている。 
全員、焼岳登頂! 
 私も良いといわれるものは、何でも試してみようと思っている。
 一つの目的に向かい全員で成し遂げた喜びに、みんなの顔は自然とほころぶ。
 1年に一回の山行でも、これがあるから日頃からトレーニングを積んできている。皆、年々歩き方もしっかりしてきたようだ。

今年、田中ファミリーは家族で屋久島宮之浦岳・縄文杉登山もしてきたし、syunちゃんはパパと二人で平ヶ岳も制覇した。力がついたのもうなずける。

 夕べのミーティングで来年は槍ヶ岳に決まった。目標があると頑張れるものだ。今回は、立山の不満を全て解消してくれた。