夜叉神峠1770m
-yasyajintoge-
 
 月  日  2003/05/05(月)晴れ
 歩  程 2時間50分
 行  程 5:20  八王子  15:55
 7:25〜40  夜叉神峠登山口  11:50〜12:05
 8:15  5本カラマツ  11:30
 8:45〜9:30  夜叉神峠  10:20〜11:00
 9:50  高谷山  10:10
夜叉神峠より白峰三山を望む メンバー  森のクマさん、yukky 
 鳳凰三山の登山口である夜叉神峠は、白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)の展望が良いことでも知られている。それだけでも十分登る価値があるところだ。
 

昨年の秋鳳凰三山へ登る際、カラマツ林の急坂を抜け稜線に出た時の感動は忘れられない。

 大学時代ワンゲルだったという友人は、新人歓迎ハイキングは、毎年ここだったそうだ。この景色を見ると感激して、皆入部するのだそうだ。
 南アルプス林道を芦安温泉付近にきたとき、一瞬自分の目を疑ってしまった。
 野生の猿軍団30頭余りが、目の前の道路を、赤いお尻を見せながら一目散に走り去っていった。これにはびっくりしてしまった。
 オオカメノキ    
 曲がりくねった林道を高度を上げながら進むと、たくさんのヤマブキヤマザクラが今が盛りと咲き誇っていた。 
 登山口に着いたのは、7時半前だった。夜叉神の森という茶店があり、4〜50台停められる駐車場はすでに半分以上うまっていた。 
準備をしていきなり急な登山道を登り始めると、ニリンソウが群生していたが、朝早いのでまだ開いてはいなかった。  
白いガクアジサイのような花、オオカメノキもたくさん見られた。カラマツ林から紅葉樹林帯になるがずっと展望はなく、急坂が続く。この辺りの森はまだ芽吹いたばかり。
見覚えのある5本カラマツの辺りで、カメラを持った人が下ってきた。「今日は良く見えますよ」との言葉に思わず足が早まる。 
   5本カラマツ
 稜線に出ると、正面には雪を頂いた白峰三山が目に飛び込んできた。ずっと前から見たいと思っていた風景だ。    一登りで夜叉神峠に着く。息を呑むような白峰三山が堂々と聳えていた。思っていた以上に素晴らしい。
自然はその時々の条件によって、いつも違った姿で楽しませてくれる。秋に来たときとは全く違う装いだ。  ほとんど雲がなく、青い空に残雪が映える。いつまで眺めていたい景色だ。もう下山してきたグループもあり、急ににぎやかになってきた。
 ここから右へ行けば夜叉神峠、左へ進むと高谷山へ行く。
   夜叉神峠  
   一休みして、次の高谷山へ向かった。爽やかな風が尾根を渡る。夜叉神峠からは100mほど登ることになる。
あまり人が行かないのか、登山道はクマザサに覆われわかりにくいところもあった。葉が出始めたばかりのマイヅルソウも群生していた。 
 山頂は少し回りこむため、北岳が目の前に、仙丈岳も見えた。静かな山頂で展望を楽しみ、これで降りてしまうのはもったいないので、再び夜叉神峠へ向かうことにした。
 サルオガセの向こうには高谷山  早いけれど、南アルプスを見ながらランチにした。
 自然はごちそうだった。やはり昼近くになると、雲が多くなる。このまま鳳凰三山まで登ってしまいたかった。。。
 名残惜しみながら下山。連休最終日で混雑が予想されるため、温泉も入らず帰ることにした。やはり帰りは渋滞に巻き込まれたが、雪を抱いた南アルプスが見られただけでも来た甲斐があった。
     photo by kuma