四阿山(2354m)・根子岳(2207m)A
-azumayasan・nekodake-
   【手強かった四阿山】
   シラビソの林を登り始めた頃、クマさんが遅れ出した。根子岳まではとても元気だったのに、暑さバテかもしれない。

無理は禁物と休むことにした。狭い登山道で、何とか座れるところを見つけた。お湯を沸かす場所もないため、kuraの持ってきてくれた温かいお茶がとっても美味しかった。暑くても、温かい飲み物は疲れがとれる。

 何時も食欲があるクマさんが、今日はおにぎり1個だけしか食べない。
 四阿山北峰  少し休んだらだいぶ元気になり、最後の急坂を登りきる。
 広くなった中四阿分岐にでた。森林限界だ。ホシガラスや、きれいな高山蝶も多い。笹腹の中に目にも鮮やかなコオニユリが咲いている。  
 最後に木の階段を登るとやっと四阿山だ。
 山頂は南峰北峰に分かれ、信仰の山らしくそれぞれ祠が祭ってある。北峰からは根子岳の三角錐が全部見渡せる。
 出発してから5時間あまり、長い道のりだった。  ホシガラス
   今日は気温が高く、私もバテ気味で木陰を見つけ大休止をとることにした。

ここのところの暑さは異状で、東京は毎日35℃前後もある。山は1000m登るごとに6度下がると言うが、日中は27〜8度もある。熱いコーヒーを飲んで少し元気を回復し、中四阿へ向け尾根をたどる。

 ガレ場を下ると、40分ほどで中四阿へ着く。
 中四阿(なかあずま)  根子岳から今下りて来た四阿山の展望が素晴らしい。
 ここから小四阿(こあずま)を経て、ダボス牧場までの尾根道もお花が多くてうれしくなる。  
 気象条件が厳しいからか、ホタルブクロの背丈は5〜10センチほどしかない。それでも大地にしっかり根を下ろし、鮮やかな花をつけている。
   背丈5pほどのホタルブクロ
 途中2回ほど、靴を脱いで休んでいる夫婦を見かけたが、あれではよけい疲れてしまうのではないかと思う。
 ダケカンバの美しい林を抜けると、きれいな沢を渡る。とても冷たい水で手や顔を洗うと生き返るようにいい気持ちだ。
 牛の群れが見えた。予定より休憩を多く取ったため、17時10分ダボス牧場に到着。高原の風に吹かれ、最後に食べたミルクたっぷりの高原ソフトクリームが美味しかった。