日向山1660m、山梨県
-hinatayama-
 
  年月日  2003/11/24(月)晴れのち曇り 
メンバー  kimkim夫妻、tomo.setsuo.junjun.toshi.kura.森のくまさん、yukky(9名) 
 行  程 八王子IC5:40−韮崎IC−道の駅白州ー矢立石7:40〜8:00・・・日向山頂9:55・・・雁ヶ原10:00〜50・・・錦滝12:10・・・矢立石12:55−尾白川渓谷散策(1時間)ーサントリー白州蒸溜所見学ー八王子19:40 
 歩  程 3時間50分 
 参  考 白州みちくさ案内二人で山歩き 
 日向山甲斐駒ヶ岳の前衛峰で、白い岩と白い砂の『雁ヶ原』が素晴らしく魅力的なところだ。
kimkim夫妻の上京に合わせjunjunが日向山行きを計画してくれた。日向山は以前から一度行ってみたいと思っていた山だった。
 今回は初顔合わせの人も多く、9人の大パーティーになった。八王子IC入口に車4台で待ち合わせ、韮崎に向かった。盛りだくさんの計画だったので、まだ暗いうちに集合した。 
 花崗岩の岩肌が光る”雁ヶ原”    
山梨県に入ると明るくなり始めた空に南アルプスが姿を現した。   

鳳凰三山のオベリスクもはっきり見えてきた。

 道の駅白州で車2台をデポし、2台に分乗した。

登山口付近は駐車場はないが、道の広いところに停めるスーペースはあると役場の人が教えてくれた。林道は途中までは舗装路だが、最後がデコボコで道幅も狭くなり、運転に自信がない人は大変そうだ。

     林道終点の登山口付近
林道は途中までは舗装路だが、最後がデコボコで道幅も狭くなり、運転に自信がない人は大変そうだ。     この辺りもう紅葉は終わりで、ほとんど葉が落ち明るくなった雑木林だ。
 林道の入口から大きな矢立石を巻きながら登っていく。 紅葉も良いが、晩秋の明るく静かな山も私は好きだ。
 すぐに古い炭焼き釜があった。
  樹間から見える甲斐駒ヶ岳   
 かなりの急斜面が続き、「結構登りがきついなー」と誰かがつぶやく。黙々と1時間ほど登ると、カラマツ林になり、樹間から左には甲斐駒ヶ岳の雄姿がのぞく。尾根道に出ると、右側には八ヶ岳の山々が姿を現した。皆カメラを取り出した。
   少し下ったところに、山には似つかわしくない雨量計があった。toshiさんが専門的な説明をしてくれた。そばにはピンク色の実をたくさんつけたマユミの木があった。
 再び少し登ると道標があり、右へ行くと日向山の山頂だ。ここは展望もなく何もないところなので、先へ進むことにした。突然展望が開け、真っ白な世界に踊り出た。ここが大展望の雁ヶ原だった。
 「わぁー、すごい!」「真っ白だ、きれい!」「素晴らしい展望だ!」思っていた以上の景色に、皆口々に声をあげる。
 雁ヶ原(八ヶ岳をバックに)    
 雁ヶ原は、まるで鳳凰三山を思わせるような真っ白な花崗岩の崩壊地で、どっしりとした甲斐駒ヶ岳は手にとるようだし、反対側の八ヶ岳も大展望台だった。    
 甲斐駒の左奥に富士山も見えた。ふもとに並んでいるのはサントリーの工場のようだ。
   雁ヶ原
   サクサクとシモバシラを踏み、大展望を楽しんだ。真っ白なので、雪なのか霜なのか砂の色なのかわかりにくい。
 白衣のお坊さんが並んだような岩があったり、異様な光景だった。
 せっかくの良い天気だから予定を変更し、ここでゆっくりランチにした。
 とても怖そうな突き出た岩の上に人がいた。でも行ってみると私でも登れた。
 下山は西斜面を下り、錦滝への道を行くことにした。ガイドブックには崩落のため通行できないとあったが、ちょうど先月行ってきたというmilkさんのHPでも確認したし、今日もそちらから登ってくる人もいた。
 錦滝    
 転げ落ちそうな白砂の急斜面は歩きにくいが、鳳凰三山薬師岳の下りを思えばどうってことない。皆ストックを使い注意深く下る。  
 白砂はコルで終わり、あとは足場の悪い急斜面が続く。
 登りのコースに比べ、こちらは鎖やハシゴもありハイキング気分で来るときついかもしれない。5〜6歳の男の子を連れた若い夫婦が前を行ったが、歩きなれているようで滝に行くまで追いつかなかった。話を聞いたら、昨日は権現岳(八ヶ岳)に登ってきたというから、ベテランだった。
 鉄梯子を下ると水音がしてきたと思ったら、滝に出た。水量も多く見ごたえがある錦滝だった。
 近くには東屋がある。林道が通っていたが、この先は崩れているため、通行不能だった。 急斜面が続く 
   ここから矢立石まで1時間弱、林道歩きになる。途中おいしい水場があり一息入れた。
 車に戻り、せっかくだから尾白川渓谷も見たいという声があり、林道を途中右に折れ、渓谷入口の駐車場へ。この辺りはまだ紅葉がきれいだった。竹宇駒ヶ岳神社を抜け、1時間ほど渓谷散歩を楽しんだ。
 そして最後に温泉サントリー工場見学にするかで迷ったが、男性群に工場見学希望者が多く、サントリーウィスキー白州工場へと向かった。
 ちょうど3時からの見学ツアーに間に合い、中へと案内された。
 尾白川渓谷”千ヶ渕”  プーンとウィスキーの香りが漂ってきた。
 1時間説明と見学をして、いよいよお待ち兼ねの試飲。無料でお疲れ様の乾杯をした。(注:ドライバーには胸に赤いシールが張られます)
 日向山は簡単に登れて、別世界の大展望が得られる珍しい山です。私たちも行くまでこれほどとは思っていませんでした。久々のKimkimご夫妻とも再会できたし、機会があったら夫達も一緒に歩けたらと思っていたことが、急遽実現でき、思い出に残る楽しい山行でした。