マッターホルン(4478m)展望と3つの湖を巡るハイキング
-matterhorn(zermatt)-
2007/07/10(日)
 
歩程:4時間
 朝ホテルのバルコニーからマッターホルンが少し見えた。朝食の途中で雲が切れ、真っ白な頂きが現れ急いでカメラを出した。   
今日のガイドは30代の男性。花にとても詳しい人だった。
ホテルからスネガに向かう地下ケーブル駅に行く。すごいスピードで5分で到着。雲はどんどん広がりマッターホルンはすっかり雲に覆われてしまった。ロープウェイに乗り換えブラウヘルトへ(2571m)。ここより3つの湖を巡るハイキングを開始する。 
 雨がぽつぽつ降り出しあいにくの天気。寒いと思ったらみぞれになった。  羊とマッターホルン
 

でも花の種類も多く、天気の悪さもあまり気にならなかった。

 
 有名なエーデルワイスは岩場の標高の高いところに多く見られるそうで、この辺りには少ないようだが、ガイドさんが1株見つけてくれた。うぶ毛が雨にぬれてきれいだ。
 これから行くシュテリゼー(ゼーは湖)が下方に見えてきた。マッターホルンは見えないが、雪山に囲まれた雄大な景色は素晴らしい。道のすぐ近くに羊の群れがいた。のんびりと草を食んでいる。
 ワタスゲ咲くシュテリゼー  少し明るくなり、羊の向こうにマッターホルンも顔をのぞかせた。  エーデルワイス
シュテリゼー逆さマッターホルンが写る絶好のビュースポットになっていて、よく雑誌や絵葉書に使われる場所だ。今日は肝心のマッターホルンが出てくれない。この辺りまで来る観光客は少なく、静かでよいところだった。湖の周りを巡り、次のグリンジゼーへ向かう。 
  ガイドさんが親指の先ほどの赤紫の花を見て”バニラフラワー”だと教えてくれた。本当にバニラの甘い香りがした。 
グリンジゼーも針葉樹の間からマッターホルンが写る湖として良く知られている。オキナグサの大群落があり、6月の最盛期には紫色の花で埋め尽くされていたそうだ。その頃は残雪も多いらしい。今はすっかり穂になっていた。チョウノスケソウも大群生していた。この辺りでもエーデルワイスも見られた 。  
 3つ目のグリュンゼーでランチをすませ、リッフェルアルプ駅へさらに進む。右の谷はフィンデルン村
 グリンディゼー  酪農とレストランが主な職業だそうだ。  フィンデルン村
 ここの料理は美味しいと訪れる人も多いとか。きれいで可愛い村だった。
 この辺りはスキーのコースになっているそうだが、この雄大な景色の中で滑るところを想像すると、スキーヤーでなくても滑ってみたくなる。ガイドさんはあのフィンデルン村のレストランデッキで寝転んでボーっとマッターホルンを見るのが好きだとか。うらやましい。
 
歩程:3時間
 グリナーグラード展望台へ  

リッフェルアルプ駅(2211m)から登山電車でスイスの最高峰モンテローザ(4634m)、マッターホルン(4478m)の展望台グリナーグラード(3089m)へ。驚くことにこの電車の車内放送はドイツ語、フランス語、英語、と日本語だった。いかに多くの日本人が訪れていることか。

   電車を降りると、気温は0度と寒い。ダウン(今回携帯用ダウンが活躍した)を羽織る。目の前にはゴルナー氷河。雲が厚く垂れ込め、山はなかなか姿を見せない。時おりモンテローザリスカム(4527m)の一部、マッターホルンの半分から下が見えただけだった。  
 展望台には2頭のセントバーナードを連れたカメラマンが、団体客が来るのを待ち構え、写真を勧める。気に入らなかったら買わなくてもいいからと、日本語も上手だ。
 ローデンボーデンから歩く  夕方には駅前のカメラ店で売っているそうだ。  ゴルナー氷河
  ローデンボーデンまで引き返し、4000m級の山々を見ながら再びハイキング開始。ダウンを着て、手袋をしたままだがなかなか暖まらない。 
 気象条件も厳しく、花も小さいものが多い。ピンクの細かいコケマンテマがリースのように咲いていた。ゲンティアナやビオラも多い。向かいの岩場に野生のヤギが6〜7頭の群れをつくっている。しばらく岩場の下りが続く。  

下のほうに明日行くツムット村がまるで”ドラクエの画面”のように緑の中に家々が点在する。

 U字谷(左下がツェルマット)  その先にはU字谷になり、ツェルマットが見えてきた。  コケマンテマ

リッフェルアルプから電車に乗る。ホテルには6時着。毎日よく歩くので、町につくとお店はほとんど閉まり、買い物する暇もない。今日から通貨はスイスフランになった。

 
 駅前のカメラ店へ展望台で撮った写真を見に行った。見えなかったはずのマッターホルンが見事に合成されていた。
 夕食は添乗員のマツイさんおすすめのチーズフォンデュのお店に行った。ここは長野オリンピックで、カーリングメダリストになった人の奥さんのお店だった。店内にはその時の写真が飾られ、金メダルを見せてもらった。
 もちろんチーズフォンデュもスイスワインも、とても美味しかった。  野生のヤギ