丹波大菩薩道(1900m)
-tabadaibosatsumichi-
 2013/07/21(日)曇りのち晴れ  
ロングコースと交通の便が悪いので、気になりながら残っていた丹波大菩薩道を歩いてきた。青梅街道ができるまでは、甲州と武州を結ぶ街道だったそうだ。今では水源林管理に使われているので、よく整備された歩きやすい道だった。
ここのところ山の計画をすると誰かが故障し、なかなか皆揃っていくことが出来ない。5,6,7月が誕生日月の三人が、まとめて高尾山でチーズフォンデュパーティーにしようと計画していたら、先月は私が腰痛で行かれず、今度はSさんが膝の故障。Jさんも暑い中BBQをし熱中症になり、私もこの間の仙丈ヶ岳では体調が悪かった。もう歳を自覚しないといけないということか。 
膝はしばらくかかりそうだというので、久しぶりに二人で行くことにした。
    八王子 6:35
甲斐大和 7:38-BS8:05
上日川峠 8:55-9:00
大菩薩峠 10:00-10:20
荷渡し場 10:40
フルコンバ 10:55-11:00
ノーメダワ 11:55-12:30
追分  13:20-25 
藤田タワ 14:30-35 
高尾天平  14:50-15:05 
 丹波 15:50-BS16:30 
奥多摩 17:20-17:40
BS:甲斐大和→上日川峠\1000+丹波→奥多摩\980 メンバー: 2名(j.y)    八王子 19:10 
久しぶりの大菩薩
久しぶりに甲斐大和駅に降りた。このバスも定着してきたようだ。
乗客が揃えば定刻前でも出るが、今日は少し足りない。次の電車を待って、5分前に発車した。
上日川峠 富士山
バスにあったパンフを頂きに行ったJさんが、運転手さんに「大弛峠までバスがあったら利用する?」と聞かれたそうだ。…バス運行を検討しているようだ。
 大弛峠への林道は整備されたが私達の運転では不安だ。バスが運行されれば行動範囲も広がりとても便利になる。大月から大峠までのバスも検討してほしいものだ。 
上日川峠に着くと、2台目のバスもやって来た。1個\100(格安)の立派な桃を横目で見ながら、福ちゃん荘へ向かって森の中を登る。やっぱり涼しい。夏の日帰り山行は大菩薩に限る。 
開けたところに出ると、富士山の眺めがよい。今日は曇りがちで展望は期待していなかったが、晴れてきた。
大菩薩峠は見晴らしもよい。南アルプスの峰々が大展望だ。この間登った仙丈ヶ岳もはっきりわかる。
イケマ 大菩薩峠(1900m)
ベンチで冷たい甘夏ゼリーを食べ、ゆっくり展望を楽しんで出発。
あっけない登りで、これからはほとんど水平道か下りだ。  
今回体調にいまいち不安がある二人なので、ゆっくりペースで、こまめな水分補給を心がける。 
大菩薩湖 丹波へ向けて下る
静かな丹波道
皆メインルートを行ったようで、あんなに賑わっていたのに、丹波方面に行く人はいない。 
MBKを担いで登って来る人がいた。最近どこの山でも見かけるようになった。 
バイケイソウ 荷渡し場
荷渡し場という古い標識があった。昔はここで、荷物の受け渡しでもしたのか?
更に下ると、木が刈り払われた小広い尾根に出た。カタカナでフルコンバと書かれている。面白い地名だ。北側、奥秩父方面が望める。
フルコンバ 小菅方面への道が分かれる。 奥秩父の山並み
登山学校に入った時、1回目の登山が小菅から大菩薩峠だった。その時、ゲーム形式の自己紹介をしたのがここフルコンバだった気がする。 
この辺りまでは石ころ道だったが、ここからはほとんど平らなMBKも走れそうな道になった。 
森林浴
緑が豊かで、大きな木が多くとても涼しい。広葉樹が多く紅葉の頃や、新緑もよさそうだ。ミツバツツジもたくさん見られるそうだ。 
きれいな蝶が飛んできた。アサギマダラだ。でも花は少ない。 
緑の水平道 大木の根
    豊かな森の中を歩き始めて3時間。新しいベンチが三つあり、開けたノーメダワに着く。カタカナ名が多いが、どういう意味なのか。  
お昼休憩にはちょうどよい。今日は暖かいスープとサンドウィッチ。 
 ノーメダワ  丹波、小菅分岐(地図にはない)  
涼しい風が吹き抜け、ずっと座っていたいような気持のよいベンチだ。
地図にはないが、ここにも小菅方面への道があり標識もあった。
ここからは今倉山(サカリ山)の南面を巻きながら下る。 
広葉樹の大菩薩丹波道 今倉山(サカリ山)南面巻道
右手には牛ノ寝通りの尾根が平行して見える。
昔道中の無事を祈願したのか、お地蔵さまがあった。
ブナやミズナラなどの大木にダケカンバも混じる。時々白い花が落ちていた。見上げるとヒメシャラだ。
お地蔵様 巣箱
後ろからトレイルランの人が追い越して行ったが、疲れたのか歩いていた。このコースで会った人は2人だけだった。
少し水が流れている沢があった。ほとんど伏流水となっているようだ。 
石垣が積まれた道   沢(伏流水)
追分に着いた。北面が開け、雲取山から鷹ノ巣山へと続く石尾根と、手前には去年歩いた丹波天平(タバデンデイロ)尾根が望めた。
ここは、小菅、丹波、山道と4方向に別れていた。北側へ下って行く。
追分 石尾根(雲取山~鷹ノ巣山)
沢音が聞こえ始めた。木橋や石を渡り、マリコ川源流のワサビ沢を何度か越えていく。
徐々に高度が下がり、沢から離れると藤タワに着く。
マリコ川源流ワサビ沢 空に突き上げる巨木
高尾天平(デンデイロ)行く?
貝沢高尾天平、林道を経て丹波へと3つの分岐になっている。 
最初時間も短く、楽そうな貝沢へと下る計画でいたが、去年歩いた天平繋がりで、高尾天平が気になる。 
藤タワ 藤タワ分岐
気になったら行かずにはいられない私達は、少し時間はかかるが高尾天平に登り、丹波に下ることにした。 
一応高尾天平のことも調べたが、最近登山道をブルドーザーでならし、つまらない道になってしまったとか。それでも自分の目で確かめたい。 
標識には『緩やかな尾根が続くコース(東急ホテルズの森)』と書いてある。 
4WDでも入れそうな砂利道を登ると、山頂はほとんど平らな道が続いている。森の中に東屋もある。砂利道はここまでだった。     
バスの時間までまだ十分あるので、甘いきんつばでゆっくりおやつタイム。バスは一日4本しかない。
 高尾天平(1036m) 高尾天平登山口 
下りは、あまり歩かれていないようで少し荒れていた。今日一番の急登を下り道路に出ると、ローラー滑り台があった。丹波天平に行った時、山の上にお城(丹波山城)が見えたが、驚くことにそこがスタートになっていた。町おこしのために巨費を投じて造ったそうだが、夏休みで日曜日なのに閑散としている。
橋を渡り、時間があるので丹波バス停まで歩いた。アイスクリームでも食べたかったが、1軒あるお店は休み。他にはな~んにもなかった。
丹波は湧き水が豊富な村で、あちこちから水が湧きだしている。バス停の近くの水場で、冷たい水に手を浸し一息ついた。汗がすーっと引いて行く。長丁場を無事歩き通せてよかった。
やっぱり大菩薩は夏でも涼しい。この道は季節を変えてまた歩いてみたい。