角田山(482m)・弥彦山(638m)@
-kakudayama&yahikoyama-
 
日  程 2003/04/05〜06
メンバー リーダーKimikimi夫妻、斎藤夫妻(弥彦山のみ)、Junjun、Kura、Yukky・・・7名
行  程 1日目(角田山) 東京6:40−(上越新幹線とき303号)ー新潟8:57−角田山登山口10:00〜20ー桜尾根コース
ー山頂13:00〜13:50−灯台コースー下山口16:00
2日目(弥彦山) 新潟市内車窓見学ー弥彦山登山口10:30−田ノ浦コースー山頂13:10〜14:30
ー秘密のコースー下山口16:30−田ノ浦温泉ー新潟18:50(とき336号)−東京21:04
 4月5日(土)雨 『角田山』 
 せっかくの新潟行きなのに、朝から恨めしい雨。東京発6時40分の上越新幹線で新潟へ向かった。
 ”新潟旅割り7切符”といい早朝割引があり、約半分の料金で行くことが出来る。
 今回はJunjunの計らいと、新潟に住むお姉さん夫婦のご好意により、雪割草咲く新潟の山『角田山』『弥彦山』に案内して貰うことになった。
  9時少し前に新潟駅に着くと、お二人が迎えに来てくれた。 
 「雨なので観光にしましょうか」と聞かれたが、私たちは少しくらいの雨なら、歩きたいと思っていた。

幸い雨は東京に比べ小降りなので、「じゃあ予定通り登るか」との声に、もちろん賛成した。

 一面のカタクリ  初めての町を車は角田山に向かった。
 右手前方にぼんやりと山が見えてきたが、雲がかかり雨に煙っている。右の台形の山が『角田山』、左の奥、三角形の山が『弥彦山』と教わった。   塩害なのか倒木の多い林を登り始めると、早くも初めて見る雪割草が咲いていた。 

私たちの期待をそぐように角田山にはべったりと生クリームをのせたように雲が張りついていた。

愛らしい清楚な花で、写真で見たことはあるが、本物に出会うのは初めて。
 海側に回りこみ、海岸沿いの広い駐車場に車を停めた。この時期の週末はとても混むらしいが、あいにくの雨でほとんど車は停まっていなかった。  斜面の右も左も現れ、なかなか先に進まない。
   カタクリ咲く桜尾根を行く  
 早速写真に収めようとしたが、デジカメの調子が悪く、肝心な時に動かなくなってしまった。あとはクラだけが頼りだ。
 白い花が多いが、時々紫や青紫の花も見られた。大きな株で咲いているところもある。

日本海側に分布する、葉が三角状にとがったものを「オオミスミソウ」。太平洋側で見られる葉の先が丸いものを「スハマソウ」と言うが、どちらも雪解けと同時に咲くので、”雪割草”と呼ばれているそうだ。

 更に登ると今度はカタクリの群落。残念ながら花は雨に打たれ、下を向いてしぼんでいる。奥多摩辺りより紫が濃い気がする。それにしてもなんと花の多いことか。
 リーダーに「こんなものじゃない。この先もっといいところがあるから楽しみに」と言われたが、想像がつかない。お二人はもうずっと以前からこの山を歩いていたが、その頃はひっそりとして訪れる人も少なかったそうだ。それが、今では観光バスまで来るようになってしまったと嘆いていた。
 Kimikoさんに「この谷にたくさんあるのはキツネノカミソリよ。初夏にはオレンジ色に染まるので、その頃また見に来るといいわ」と言われた。本当に花の多い山のようだ。  
 桜尾根というだけあり、桜の大木が続く。ユキワリソウは少なくなったが、急斜面はカタクリの大群落だ。
 紫のじゅうたんを敷き詰めたようで谷を見下ろすと、どこまでも果てしなく続いている。こんなすごい群落は見たことがない。これで晴れていたら、全部の花がクルリンと花びらをそり返し、もっともっと華やかに咲いている様子を思い浮かべただけでもワクワクする。
 谷には残雪があり、空気が冷えてきた。  角田山頂(482m)
 ゆっくり登ったので山頂に着いたのは1時を回っていた。山頂は公園のように広く、避難小屋があり、煙突からは煙が昇っていた。雪国の山らしく低い山なのに、避難小屋が2つある。
 中は薪ストーブが炊かれ、ぬくぬくだった。濡れた雨具を脱ぎ、Kimikoさん手作りのおにぎりや漬物をごちそうになった。リーダーは寒いからと、新潟の銘酒を味わっている。
  よい天気の日には飯豊連峰が見えるという展望台を案内してもらった。新潟平野は広く、もう少しすると一面に水が張られ、鏡のようになると言う。美味しいコシヒカリはここでとれるのだ。 
 下山は灯台コースを行く。他にもたくさんルートはあるそうだが、こちらはメインルートらしく道は整備されていた。
 高水三山で見損なったマンサクの木が多く、細いりぼんのような花が満開だった。薄黄緑色の小さな梅のような花はアブラチャンとか。この山はカタクリの山なのか、またまたカタクリの大群落が続く。
 灯台コース  明るい場所に出たら、眼下の角田浜が一望の下だ。
 日本海に向かって歩く素敵なコースで、海を見ながらの登山もめったに出来るものではなく、とても気持ちのよいものだ。
 「穂高があるよ」と言われていたが、ここだったのだ。岩がゴロゴロしたミニ穂高のようなところで、晴れていれば、海に浮かぶ佐渡が絶景だそうだ。
 低い山なのに変化に富んだ楽しい山だ。低いと言っても海岸から登るので、海抜ゼロメートルからの出発なので思ったより、歩きでがある。岬の突端の灯台の元へ降り立った。
 私たちは雨でも全然気にならず、素晴らしいお花畑の中を歩けて大満足だが、雨の中付き合ってくれたお二人には感謝しています。
   角田山の花  photo by kura
アブラチャン ユキワリソウ カタクリ マンサク ショウジョウバカマ